訓練検閲というのが自衛隊にはある。
どんな訓練も厳しいが部隊の錬度の評価を受ける「検閲」は連隊検閲であろうと中隊検閲であろうと特に厳しくきつい訓練である。
第七師団の戦車連隊の検閲は「戦闘団検閲」となる。
第七師団は日本唯一の「機甲師団」であり、戦車三個連隊が基幹となっている。
通常の師団や旅団では「普通科連隊」が戦闘団を編成するが、第七師団では戦車連隊が戦闘団を編成するのだ。
この動画では71戦車連隊通称「鉄牛連隊」の「71戦闘団」の記録だ。
鉄牛連隊の由来はそのマーキングにある。
71戦車連隊は7師団の戦車連隊で生え抜きの戦車部隊でもある。
前身は第七戦車大隊で他の戦車連隊は第一戦車団の第2戦車群と3群から七師団の戦車連隊に改編された。
動画は冬季検閲で白色迷彩の90式戦車だ。
戦闘団というのは戦車連隊に他職種の部隊が配属になって諸職種連合の部隊である。
普通科も「機械化」されていて装備も他の普通科連隊とは違う。
私のちょっと先輩は機甲科職種なのに第七師団唯一の普通科部隊の11普通科連隊の中隊長をしていた。
第七師団の戦闘団は、戦車連隊長が「戦闘団長」となり戦車部隊主力が機動打撃の骨幹となって戦闘する。
戦車中隊は「戦闘群」となり配属された普通科小隊や施設などの他職種と協同して戦闘をするのだ。
なので戦車連隊の中隊長は3佐で戦車大隊の中隊長が1尉なのとは違う。
中隊には「運幹」という運用訓練幹部もいて戦車大隊の戦車中隊とは編成も違うし、戦闘も普通科連隊に配属される戦車大隊の戦車中隊とは役割も動きもかなり違う。
同じ戦車部隊でも連隊と大隊・隊では運用も違うのです。