昔からよく言われる「弾は前からだけじゃない後ろからだって飛んでくるんだぜ」と無能な上官を脅す常套句がある。
稲田大臣が防衛大臣をやっていることが、現場にかなり大きな負担をかけている。
本来やるべき防衛を「日報問題」なんて馬鹿らしいことに忙殺されている自衛官が大勢いるのだ。
「日報」に「戦闘」と書いたと問題視される、現地で自衛隊のいる場所から遠くで戦闘しているなんて想像していたら大間違い、政府軍と反政府軍が自衛隊宿営地を挟んで戦闘していたなんてこの問題が起きなければ知るよしもなかった。
現地でどんなことがあったのか?それを隠蔽しようとしたのは間違いないのではないか?
国民は何も知らないし知らされてもいなかったではないか。
日報問題がなければ未だ南スーダンに自衛隊はいたろうね。
以下産経ニュースより転載
南スーダンPKOの日報問題をめぐる混乱は、稲田朋美防衛相の統率力不足が招いた問題だが、防衛省の内部から稲田氏にとって不利な情報が発信されている形跡があり、文民統制(シビリアンコントロール)上の深刻な問題も引き起こしている。
文民統制は、国民から選挙で選ばれた政治家が軍を指揮統制することを指す。
戦前や戦中の「軍部の暴走」に対する反省が込められており、多くの自衛官は長年、厳格に原則を守り、政治的活動から距離を置くよう自らを律してきた。
今回の問題で稲田氏は、一貫して「非公表や隠蔽を指示したり、了承したりしたことはない」と主張している。
これに対し「非公表方針は稲田氏が了承していた」という正反対の情報が相次ぎ報道されている。
防衛省内では「特別防衛監察の結果、一方的に悪者にされてしまうと反発した陸自サイドが情報をリークしている」(幹部)との見方が大勢を占める。
真実がどちらであっても、結果的に政府の信頼が損なわれるのは間違いなく、「これではクーデターではないか」(政府関係者)との声すら漏れる。
一方で、「日報」をめぐっては、問題が実態以上に誇張されてしまったきらいがある。
陸自で見つかった日報の電子データは2月15日、個人保管の資料であるなどの理由で非公表方針が決まった。
しかし、それに先立つ6日の時点で同じデータが「統合幕僚監部で発見された」と公表され、7日に一部黒塗りで公開済みだった。
つまり、陸自で見つかったデータが公開されなかったからといって、国民が情報公開上の「実害」を被ったわけではない。
防衛省に再調査を求め、統幕から日報データが発見される契機を作った自民党の河野太郎衆院議員は20日付のメールマガジンで「こうした(経緯の)説明もなく、あたかも日報を隠蔽する決定が行われたかのような報道は、間違っていないか」と疑義を呈した。
日報問題の展開に、防衛省内では苦悩も広がる。
ある陸自幹部は「組織内で傷つけあっても誰一人、得をしない。国民の信用を失い、周辺諸国を喜ばせるだけだ」と嘆く。
非公表方針の決定に関わった省幹部の一人は21日、問題の経過について「全体のマネジメントが適切だったかといえばじくじたる思いはある」と沈んだ表情で語った。
(産経ニュース)
命懸けで任務に就いている者がいるのに、日報問題でそういう自衛官にどんな態度で接したのだ?
「日報に戦闘なんて書くな!」と責めたのか?
まず、現地で命懸けの任務に就いた者の労をねぎらうくらいのことをせずに「日報」に余計なことを書いたと責めたのでは弾はどんどん飛んでくるよ。
この問題がくだらないのは誰かの保身のために、現場の自衛官が責められ本来の任務より大事なことが疎かになってしまったことではないのか?
これで益々自衛隊の現場で起きていることが解り難く国民には伝わってこなくなることは間違いないね。
私から言えることは『バカな指揮官敵より怖い』だね。