予備自衛官、震災時の前倒し活動可能に | 戦車兵のブログ

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予備自衛官の活用はいいが、予備自衛官の世間での認知度と通常は一般人として仕事を持っている人には仕事を休んで行くにはたとえ法整備されていてもなかなか・・・。


それは一般社会での予備自衛官に対する理解がなければ予備自衛官の不利益になることも少なくない。


以下産経ニュースより転載




 政府は29日午前の閣議で、元自衛官で民間企業などに勤務する即応予備自衛官らが震災時などに招集された際、規定日よりも前に現地に到着すれば本人の希望に基づき前倒しして自衛官として活動できるようにするための自衛隊法施行令を改正する政令案を決定した。



4月に発生した熊本地震では45人が規定日より前に招集場所に到着していた。






 即応予備自衛官と予備自衛官は招集を受けてから5日までに指定された場所に到着しなければいけないと定められている。



このため、熊本地震の際は招集を受けた165人のうち45人が規定日よりも前に到着し、自衛官として活動できなかった。





 中谷元防衛相は29日午前の記者会見で「地震発生直後はできるだけ大量、早期に大胆な対応が必要なので、予備自衛官、即応予備自衛官が活動できるようにする必要があった」と説明した。
 

(産経ニュース)





召集される予備自衛官にも「即応予備自衛官」と「予備自衛官」があるが、予備自衛官の錬度には格差がある。




公募と言われる「予備自衛官補」出身者には申し訳ないが公募予備自衛官はハッキリ言って使えない。




公募出身は意識だけは高くても自衛官としての素養的なものは低すぎる。




災害時に役に立つとしたら自衛隊出身の予備自衛官となるが、定年退官した年配者が多く階級もそこそこ高い者ばかりで・・・・。




もちろん任満退職した若い隊員もいないことはないが、即応予備自衛官に頼る他ないだろう。




年間30日の訓練への出頭だけでも大変なのに、こういう任務に就いて一般企業内での立場がね・・・。




協力企業もあるが即応予備自衛官を食い物にしている企業も少なくないのが現状だ。




こういう体制はかなり一般に予備自衛官の存在と理解を深めてからにしたほうがいい。




訓練に参加するために土日祝日にまとまって常に休みをとる即応予備自衛官は、他の民間の同僚にしたら休日はしっかり休む社員でしかなく、「そんなに休日に自衛隊の訓練、訓練って言うなら自衛隊にそのままいろよ」なんて言われたなんて話は当たり前にあるからね。




理解がないと仕事にも影響するし、予備自衛官の社内での立場もなくなる。



皆さん予備自衛官って知っていますか?



みなさんの周りに年間30日間、度々まとまった休みをとって訓練に参加している社員がいたらどう見ますか?




想像したら解りますよね?