韓国の最新戦車「黒豹」はトラブルの塊 | 戦車兵のブログ

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この記事を読むと・・・、韓国程ではないにせよ自衛隊の戦車もね・・。



実情を知らない人は「日本には最新鋭の10式戦車がある!!」なんて言う人はそこしか見ていない。



10式戦車が何個中隊分あるのか?そして毎年どれだけ製造されているのか?



正式化され40年以上経ち、どんなに新しいものでも20年以上前に製造された74式戦車が日本の主力戦車だということを忘れてはならない。



以下産経ニュースより転載






 北朝鮮と38度線をはさんで対峙する韓国軍が、新型戦車を100台以上増産することを決めた。




核兵器や弾道ミサイル開発を進める北朝鮮に対する防衛力向上の一環だが、北朝鮮の戦車保有数は韓国軍の1・8倍にあたる約4300両。




しかも両軍ともに40年以上前の旧式戦車も多く現役で使用しており、性能ではなく「数で勝負」のポンコツ合戦から抜け出せそうにない。(岡田敏彦)






“裏口”から入る戦車




 現地紙の朝鮮日報(電子版)などによると、韓国軍は最新型のK-2(黒豹=フクピョ)戦車を追加生産することが11日までにわかった。




追加するのは約100両で、既に生産を始めている当初予定の200両分と合わせ、韓国陸軍は300両のK-2戦車を擁することになるが、このK-2戦車はトラブルの塊だ。




 K-2を開発するにあたって韓国は自国での設計・生産にこだわった。



ところがエンジンと変速機を一体化した「パワーパック」(PP)の開発に難航。



PPのない車体だけが続々量産され、倉庫で埃をかぶるという事態を招いた。




しかもPP開発メーカーの「斗山インフラコア」は、政府から受け取った開発資金をパワーショベルの開発費に流用したとの疑惑が報じられたが、これはトラブルの序曲に過ぎなかった。




 K-2はとりあえずドイツ製のPPを100台分輸入して危機をしのぎ、国産PPを改良して軍の審査を受けたが、加速性能が要求値を下回ってしまった。




軍の作戦要求性能(ROC)は「静止状態から時速32キロまで加速するのに8秒」だったが、韓国産PP搭載のK-2はどう頑張っても8.7秒を切れなかった。




 通常なら改良して審査合格を目指すが、韓国合同参謀本部は要求値を8秒から9秒に引き下げて合格にした。




裏口入学さながらに足きり点を下げたのだ。




 ちなみにドイツが1980年代に実用化したレオパルト2が6秒台とされる。




8秒にしろ9秒にしろ、低レベルな数値なのは否めない。





ミサイルを迎撃するはずが




 K-2は、少なくとも設計段階では斬新な一面を持っていた。




戦車の天敵である誘導式対戦車ミサイルを迎撃するアクティブ防御システム(APS)を備える予定だったのだ。




 レーダーで飛来する敵の対戦車ミサイルを探知し、迎撃ミサイルを発射、爆発させるもので、400億ウォンをかけて開発したとされる。




同様の迎撃システムはロシア製の「アリーナ」やイスラエルの「アイアンフィスト」が知られている。




韓国も最新迎撃システムを戦車に装着し、撃たれても全損せず戦闘行動を続けられる、また被弾しても経験豊かな戦車兵を失うことのないタフな戦車を目指したのだが、量産型のK-2にAPSは採用されなかった。





ミサイルを迎撃するはずが




 K-2は、少なくとも設計段階では斬新な一面を持っていた。




戦車の天敵である誘導式対戦車ミサイルを迎撃するアクティブ防御システム(APS)を備える予定だったのだ。




 レーダーで飛来する敵の対戦車ミサイルを探知し、迎撃ミサイルを発射、爆発させるもので、400億ウォンをかけて開発したとされる。



同様の迎撃システムはロシア製の「アリーナ」やイスラエルの「アイアンフィスト」が知られている。



韓国も最新迎撃システムを戦車に装着し、撃たれても全損せず戦闘行動を続けられる、また被弾しても経験豊かな戦車兵を失うことのないタフな戦車を目指したのだが、量産型のK-2にAPSは採用されなかった。





 現地紙のコリアタイムズ(電子版)などによると、理由は予算不足。



本体が1台約80億ウォン(約8億円)なのに、APS1台分が約10億ウォン(約1億円)で、高すぎると判断したとされる。



 もうひとつの特徴がリアクティブアーマー(爆発反応装甲)だ。




これは爆薬を詰めた金属の箱状のもので、数十個を戦車の表面を覆うように設置する。



敵の砲弾が「金属の箱」に当たると中の火薬が爆発し、砲弾の威力を削ぐ。



ロケット砲弾(成型炸薬弾)から噴出される高温の溶けた金属の噴流(メタルジェット)を爆発の威力で減じるというものだ。



主役不在




 しかしこの類いの装甲は、米国や日本、欧州では基本的に採用していない。




爆発した際の破片が周囲にいる味方歩兵を傷つけかねないというのが大きな理由とされる。




また、防げるのはHEATと呼ばれる成型炸薬弾の類いだけで、各国が主力砲弾とするAPFSDS(装弾筒付き有翼徹甲弾)に対しては防御効果が乏しいとされている。




 そもそも、戦車の防御の主役は基礎の装甲板であり、米国のM-1や日本の10式、ドイツのレオパルト2といった現代のMBT(主力戦車)はいずれも拘束セラミックや特殊構造の多重金属装甲など独自の研究によって開発した特殊装甲を採用している。




 韓国はこうした特殊装甲の技術に乏しいからこそAPSに目をつけたはずだが、その“防御の主役”を予算不足で廃したのだから、残った防御力は推して知るべしだろう。




 そんなK-2戦車でも、北朝鮮の戦車相手なら充分以上の戦力になるはずだった。



1対1の決闘ならば。しかし実際には、彼我の台数は10対6で韓国が劣勢だ。





質をうわまわる量




 北朝鮮の保有戦車は4300両以上。中身は旧ソ連製のT-72やT-62、T-55など1~2世代前の戦車で、1991年の湾岸戦争では米軍のM-1戦車にさっぱり歯が立たなかった“ポンコツ”ばかりだが、数は圧倒的だ。韓国軍はその6割未満の2400両しか保有していない。




そして韓国軍戦車は質=性能も決して誇れるものではない。



 比較的新しいK1とK1A1が併せて約1500両あるが、K-1は主砲口径が1世代前の105ミリ。



K1A1は120ミリ砲を積むが、変速機の不具合に加え、砲塔を旋回させると車内の消火器が勝手に消火ガスを噴出させるなどの欠陥も露呈し、信頼性に疑問符がついている。



 そして残り800両は米国製M48「パットン」など。



これは米軍が約45年前のベトナム戦争で使っていた戦車で、本家の米国ではとうに引退した旧式戦車だ。




 数と質を比べてみれば、K-2という名ばかりの最新戦車を100両や200両加えても文字通り焼け石に水だ。




ドイツから中古のレオパルト2を購入していれば何の問題もなかったのだが、国産とその後の輸出による外貨獲得を夢見て自主開発にこだわったばかりにトラブルまみれになったわけだ。




しかし、戦車開発の裏では、より切実なトラブルが急速に進んでいた。





 米国製M-16は100万丁が生産後30~40年経過したもので不発になることが多いと指摘。



韓国製K1Aサブマシンガンも4丁のうち3丁が25年を超え、弾が途中で詰まって射撃できないという。



 またK2小銃も230万丁のうち160万丁が寿命を超えたとしているが、「来年から5年間の国防中期計画には、小銃を購入する予算が1ウォンも含まれていない」(SBSニュース)と批判している。






韓国軍のこの手のニュースは飽きないね。


しかし、日本の防衛産業だって解らないぞというのが私の考えだ。


いろいろあったからね・・・。


ただ韓国はマジで酷いけどね。



ここまでなったらお終いだね。


韓国社会というものの縮図のようだが、こういう国は今も昔も結局自国での国防なんて頭にない。


米国と支那とを天秤にかけて立ち回る、朝鮮の頃は日本と支那、日清戦争で清国が敗れるとロシアに鞍替えして日露戦争でロシアが日本に敗れると日本の植民地になった国だからね。


北朝鮮にしたって支那とロシアを行ったり来たり。


そういう国の末路は歴史を見たら解る。




(産経ニュース)