4月3日、友人の実家に泊まり朝早くから宇都宮駐屯地へ行く。
駐屯地前には午前7時頃に到着、既に一般見学者や車が並んでいる。
宇都宮駐屯地祭へは初めて来た。
宇都宮駐屯地には以前来たことはあるけどね。
通勤の自衛官を見ながら開場を待つ。
北海道では駐屯地祭はこの時期にはまだまだ行われないので、今年最初の駐屯地祭となった。
北海道はやっと4月22日現在で梅がちらほら開花している時期なので、4月3日に満開の桜の中での駐屯地祭は新鮮であった。
陸上自衛隊は「桜」がシンボルだからね、戦車にもちゃんと桜が車体正面に描かれているくらいだ。
開場とともに駐屯地の中へ、駐車場へ車を停めたら友人の車椅子を降ろし組み立ててから、「先に行くから後からゆっくり来て」と先駆けで走って記念式典の行われる場所まで駆ける。
しかし、勝手の知らない駐屯地のこと場所もよく解らず駆ける。
途中装備品展示で北海道にはない火砲を見る。
会場に到着すると既に徒歩で入場していた人が場所取りを終えている。
なんとか場所をキープしてレジャーシートを敷く。
そこに隣に大きなカメラを持った男性がやはりシートを敷いていたが、予備の場所取りなのだそうだ。
そんな迷惑な場所取りする奴もいるんだね、北海道じゃ余り見かけない。
もっとも友人と合流して、友人の車椅子を置いたら撮影の邪魔になると思ったのかさっさと撤収したけどね。
宇都宮駐屯地部隊は、第12旅団隷下部隊である第12特科隊が筆頭で駐屯地司令は、第12特科隊長が兼務している。
「隊」といっても一佐が指揮官の部隊で、隊旗も「三本線」である。
他にも、東部方面総監直轄部隊が駐屯している。
(第1施設団) 第307施設隊
(東部方面後方支援隊) (第102施設直接支援大隊) 第2直接支援隊
(東部方面通信群) (第105基地システム通信大隊) (第317基地通信中隊) 宇都宮派遣隊
(東部方面会計隊) (第406会計隊) 宇都宮派遣隊
宇都宮駐屯地業務隊等が駐屯している。
そして忘れてはいけないのが、中央即応集団隷下部隊である中央即応連隊だ。
連隊旗がいいね。
略称はCRRまたは中即連(ちゅうそくれん)、部隊のシンボルマークに巴紋を掲げる。
海外派遣や国内の有事における緊急展開部隊であり、編成等も含めアメリカ陸軍の第75レンジャー連隊とよく似ているが、第75レンジャー連隊のように空挺資格とレンジャー資格の保有者のみで構成された部隊ではない。
任務の特性上他の部隊よりも射撃訓練を重視しており、日本一実弾を使う部隊とも言われている。
また、この部隊が宇都宮駐屯地の警衛隊として上番している際には、他部隊と異なり完全武装の状態で駐屯地正門等の警備にあたっている姿が確認できる。
また、栃木県知事や栃木県の県旗まで掲げられていて、栃木県にはなくてはならない駐屯地のようだ。
大事にされてるね。
札幌の真駒内駐屯地なんて、雪まつりにどれだけ貢献しても民主党の札幌市長なんて金輪際出席しなかったし、知事もそんなに出席しないからね。
もっとも北海道知事にしたら北海道に駐屯地多すぎるから無理だね。
記念式典が始まり、参列している隊員が少ないなってちょっと思った。
それと思ったより観客も少ないかな・・・・。
それは関東で行われる駐屯地祭でも、同じ日に駒門で駐屯地祭があった影響もあるのかも知れない。
戦車は人気あるから、こちらは戦車は無いから・・・・。
でも、私には新鮮だったよ。
特科の隊員は9mm機関拳銃を装備しているんだね。
これも北海道ではお目にかかれない。
中央即応連隊は、中央即応集団の主幹部隊とされており、災害やテロ・ゲリラ攻撃といった緊急事態においては方面隊の増援部隊として迅速に行動・対処し、国際平和協力活動等においては先遣部隊等として活動する部隊である。
当初は、中央即応集団の創設までに「緊急即応連隊」との名称で1,100人規模の部隊として発足する予定であったが、人員の確保に困窮し計画が先送りされた。
その後、名称は「中央即応連隊」へと変更され、構成隊員は全国から選抜されると発表された。
そして、2008年(平成20年)3月26日に宇都宮駐屯地に新編された。
部隊の規模は約700名で、連隊本部及び本部管理中隊(合わせて約280人)と3個普通科中隊(1個普通科中隊は約140名)で構成されている。
構成隊員は選抜制ではなく志願制を取っており、平均年齢は31歳。
レンジャーや空挺など特殊技能を習得した隊員は全体の三割を占めている。
本部管理中隊には情報小隊、対戦車小隊、重迫撃砲小隊、各普通科中隊には狙撃班が編成されている。
海外派遣の際には先遣隊となる事から、軽装甲機動車、96式装輪装甲車、輸送防護車といった装輪装甲車や、防弾仕様に改良した高機動車、73式大型トラックなど車両約100両が導入されているほか、宿営地造成に使う施設器材など海外活動用の各種装備品も保有している。
部隊が所在する宇都宮駐屯地は、同じく栃木県宇都宮市に所在する北宇都宮駐屯地(1,700mの滑走路を有す宇都宮飛行場と共用)との距離が近く、C-1輸送機やC-130輸送機、あるいは北宇都宮駐屯地に常駐しているヘリコプターの活用も可能である。
この部隊の個人装備の特徴として、全隊員が左肩にL.E.M.サプライ製の上腕ポケットを装着(2009年~)していることや89式小銃のバイポッドを式典時を含めて取り外していること、対人狙撃銃に迷彩塗装を施し使用していること(銃への塗装は自衛隊では非常に珍しい)、大半の隊員が9mm拳銃を装備することなどが上げられる。
また、陸上自衛隊で初めて砂漠迷彩の戦闘服を使用した部隊でもある。
今回、一般的に公開された輸送防護車は一番の目玉だったね。
これを見ただけでも来たかいがあっというものだ。
輸送防護車、別名ブッシュマスターと呼ばれる。
日本政府は、2013年1月16日に発生したアルジェリア人質事件で邦人に10名の犠牲者を出したことを受け、同年11月15日に自衛隊法を改正し、自衛隊による邦人の陸上輸送を可能とした。
これにより、国内では想定されていないIEDなどの脅威下における陸上輸送を行うことが可能な歩兵機動車 (IMV) が必要となったため、防衛省は新装備である「輸送防護車」の購入を決定、2013年度(平成25年度)補正予算に4両分の予算を計上して海外の製品から選定を開始した。
2014年4月にブッシュマスターの採用が決定したとの報道がなされ、調達情報にもタレス・オーストラリア社製であることが記載された。
その後、2015年3月に海外派遣や国内有事の際の緊急展開部隊である中央即応連隊の「誘導輸送隊」に配備され、2015年12月に実施された「平成27年度在外邦人等輸送訓練」で初めて公開された。
なお、ブッシュマスターは車幅が2.5m以下であるため公道走行時に許可申請が不要なことや、右ハンドルであるなどの日本で運用しやすいメリットがある。
航空自衛隊のC-130やC-2輸送機で空輸することも可能である。
観閲行進では北宇都宮駐屯地からヘリ部隊も観閲飛行してきて壮観だったね。
宇都宮駐屯地は異色ともいえる駐屯地かも知れない。