米軍エリートが流血の枕合戦 | 戦車兵のブログ

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米陸軍士官学校の1年生による「枕合戦」の暴走が報じられた。


どんな名門校にも変な風習はある。



米陸軍士官学校の1年生には枕合戦なるものがあるようだ。



以下産経ニュースより転載






 ウエストポイントの通称で知られる米陸軍士官学校(ニューヨーク州)で、初年度の夏季訓練を修了した1年生による恒例の「枕合戦」がエスカレートし、24人が脳振盪(しんとう)を起こして一時意識不明になるなど、異例の事態になっていたことが分かった。




枕合戦は新入生にとって120年近く続く伝統の「通過儀礼」だが、ネット上には血まみれになった学生の写真や動画が投稿され、米国民からは「昨今の陸軍エリートの卵たちは、手加減を知らないのか」といった声も上がっている。





中にヘルメット仕込む




 今年の枕合戦は8月20日に行われた。



 訓練中は学生同士が会話を交わすことさえ許されないというほど厳しい7週間に及ぶ夏季訓練を終えた日の夜に行われる恒例イベントで、1901年に学校内で起きた「いじめ事件」を調査した米議会の資料によると、1897年には始まっていたとされる。




夏季訓練の修了を祝い、新入生の仲間意識を高めるとともにうっぷんを晴らすのが狙いだ。




 動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿された動画によると、数百人の学生たちが枕を手に士官学校内の中庭に集結。



合戦スタートの合図が鳴ると、枕を振り回して、相手構わず枕をぶつけ合った。



ただ、今年の合戦が例年と違っていたのは、かなりの数の学生が枕の中にヘルメットを忍ばせていたことだ。



 最初に一部始終を報じた米紙ニューヨーク・タイムズ(4日付)によると、今年は監視役の上級生が「ダメージの緩和策」としてヘルメットを着用するように命じたが、実際にヘルメットをかぶったのは少数で、逆に多くの学生はヘルメットを“武器”にしてしまった。




30人けが、1人復学できず?





 学校側は当初、事実関係を認めていなかったが、報道後にネット上に動画や写真が拡散し、5日になって校長のロバート・キャスレン中将(61)の名でコメントを出し、枕合戦の「暴走」を認めた。




 発表によると、脳振盪を起こした者が24人、脚の骨折者が1人、腕の骨折者が2人、鼻骨の骨折者が1人-など、計30人が負傷。



一時入院した者もいたが、現在は全員が学校に復帰しているとしている。





ただ、匿名の1年生の投稿によると、1人が重傷でまだ復学していないという。






過去にも負傷者、中止






 キャスレン校長は「団結心を高めようとする学生たちの気持ちは称賛するが、負傷者が出たことは遺憾だ。




もし、同級生を意図的に傷つける行動があったとしたら、断じて容認しない」と米メディアに語った。




現在、警察も入って、当時の状況を捜査しているという。




 陸軍士官学校の枕合戦は、2012年にも枕の中に金属製の貴重品箱を入れた学生がおり、複数の負傷者が出たため、13年は中止された経緯がある。




今後も続けるかについて、広報官のクリストファー・カスカー大佐は「警察の捜査で逮捕者でも出ない限り、やめる予定はない」と言明している。





血気盛んな士官候補生たちの“お遊び”は、わいわいふざけ合う修学旅行の「枕投げ」とはわけが違う。




(SANKEI EXPRESS)






枕合戦で負傷した士官候補生たちの一部は、むしろ傷を名誉の勲章と考えているという。




外野が騒ぐ割に、当事者はそんなもんなのである。