アメリカ合衆国陸軍士官学校 | 戦車兵のブログ

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1802年7月4日、ニューヨーク州ウェストポイントにアメリカ合衆国陸軍士官学校が開校した日。



アメリカ合衆国における陸軍士官学校(りくぐんしかんがっこう、United States Military Academy)は、ニューヨーク州ウェストポイントにある。


地名より、ウェストポイントと通称される。


1802年に設立されたアメリカ合衆国で最も古い士官学校であり、学校の設立以前は要塞があった。





敷地面積は65平方キロ以上で、世界で最も広大な敷地を持つ学校の一つである。




多くの校舎、研究棟、運動施設に加えて、スキー場や、射撃場、研究用原子炉まである。




ニューヨーク州ウェストポイントは、ジョージ・ワシントンによって、1778年に建設された要塞が始まりとなっている。




ハドソン川沿いにあり、舟運をコントロールすることが目的であった。




1802年にトーマス・ジェファーソン大統領によって、設立が認められ、1802年7月4日に開校している。


1866年まで工兵司令部が管理していた。





制服には、いわゆる「肋骨飾り」のついた灰色の上衣と白色のパンツの組み合わせか、灰色の上下(上衣は立襟、前あわせがファスナー)が用いられる。





いずれにせよ「灰色」は陸軍士官学校を象徴する色となっており、たとえば、同士官学校を舞台にした1955年のアメリカ映画『長い灰色の線』(原題:The Long Gray Line、監督:ジョン・フォード、出演:タイロン・パワー他)の題名もこれに由来する。






儀礼服の制帽には、いまなおシャコー帽も着用されている。




ウエストポイントは、意外と平均の成績が振るわないのは、ハーバードのように世界中の頭脳を集めるわけにいかないからです。



まず米国籍必要。




年齢制限あり。



未婚且つ扶養家族なし。




健康に少しでも障害があれば不可。




反戦反米思想不可。




運動能力必須。女性15%マイノリティ15%埋め義務。




元兵卒も第三世界の留学生も受けいれ。




50州全てより入学。




戦没者遺児会枠や名誉勲章受賞者遺児会の推薦枠から一人も選ばないわけにはいかない政治的配慮(多分変なのは推薦しないとは思うが)等々、いろいろ考慮するとこうなるのである。



だが全人格的に見るとかなり粒よりではなかろうか。



心技体ってやつ?もちろん最も大事な選考基準はリーダーシップだろう。


アメリカの士官学校に入学するにはどうすれば良いのか?


まずは入学要項。


1. 社会福祉番号を持っている事。国民でなくても貰える。


2. 米国市民権を所有。グリーンカード(永住資格証明)のことではないので注意。


3. 入学年度の7月1日付で17歳以上23歳未満である事。


4. 未婚である事。


5. 妊娠していない事。過去に子供を産んだ経験がない事。



6. 扶養家族のない事。過去に父親になった経験のない事。


7. 品行方正な人物である事。(犯罪者とその予備軍お断り・履歴書の賞罰欄に罰なし)


8. 卒業後に軍役を拒否する信条、宗教などを持たない事。


当然だが嘘がひとつでもあれば書類審査も通らない。


後でバレたら即刻退学なので正直に。


最も証明が難しい7番が実はかなり重要なポイントである。


映画やTVによくある悪ガキの素行を直すためのスパルタ軍事教練校は私立。



アメリカの本物の士官学校は国立で生徒は公務員。汚点などあってはならない。




全てクリア出来るなら予備審査書類提出。


1. 在学している高校のETS*認識番号(学校のレベルを知るため)


2. 高校での学年成績順位(学校が公表してない場合は推定順位)と入学年月日


3. SATかACTの点数(複数回受験している場合は各科目の最高得点を合計可能。テストの実施団体から直接士官学校に点数を申告)


4. 氏名生年月日性別人種国籍身長体重現住所〒番号7桁メルアド電話番号


5. お住まいの選挙区(下院)


6. スポーツ推薦を希望する場合、競技種目と面談を希望するコーチの指名


7. 過去の軍歴(ある場合は所属と階級)


8. 現在の学歴(大学在学、高校卒業、卒業予定、予備校卒業予定、などなど)


ここまでは普通だがひとつ面倒なのが指名推薦状を貰う事だ。


これがないと予選落ちである。


甲子園の土を踏みたければ大統領や国会議員の推薦状(ノミネーション)をもぎ取らねばならない。


成績も品行も良きゃ楽勝だが、ここで引っかかる奴がなぜか出る。


曰く、手続きが面倒、頼むのが遅過ぎた、等々。


これはそういうヤル気のない奴をふるい落とすのにちょうど良いシステムかもしれない。


ところで誤解が多いようなので強調しておくが、推薦状イコール入学許可ではない。


元々は軍が好き勝手な人物を登用するのを防ぎ議会の介入を容易にするため議員の推薦状を士官学校への入学要件にしたのが由来。


なので、推薦状は単に入学申し込みに必要な書類のひとつでしかない。


士官学校入学希望者に推薦状を出せるのは大統領、副大統領、上下院議員、戦没者遺族会ほか軍関係が多々あるが、別に誰かと知り合いである必要はない。


一般的には自分の選挙区の議員に頼めばいいのだが、各議員/選挙区には推薦状の数割当があるため、早くしないとそれが埋まってしまう。


大概は高2の夏休み頃、遅くとも秋には誰に推薦を出すか議員が決めてしまう事が多い。


その冬の1月の期限までには議員から士官学校に直接推薦が届く。