カナダ軍 | 戦車兵のブログ

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1968年2月1日にカナダ陸軍(当時はCanadian Army)、海軍(当時はRoyal Canadian Navy)、空軍(当時はRoyal Canadian Air Force)を合併して出来た組織カナダ軍が創設された。


カナダ軍(カナダぐん、英: Canadian Forces、仏: Forces canadiennes)は、カナダが保有する軍隊である。


2014年現在では後述するように統合化されてカナダ統合軍となっている。


略称は英語でCF、フランス語でFCとも呼ばれる。





もともとカナダは北アメリカ大陸北部を領有し、冷戦期にはアメリカ合衆国とソビエト連邦の間に挟まれる軍事的な緊張地帯に位置してきた。


カナダ軍は本部を首都のオンタリオ州オタワに置き、カナダの国防を達成するために安全保障と自主独立を追求し、必要に応じては災害派遣や民生支援などの活動を行うことを基本的な任務としている。


カナダ軍は全軍合わせて、正規軍約62,000人の兵力を有する。


現在は志願制となっている。


予備役は約25,000人。



カナダ憲法の規定では、カナダ軍最高司令官はカナダの国王/女王(2014年現在に於いてはイギリス女王でもあるエリザベス2世)である。


しかし1904年からは、カナダ総督がその任につき、1905年に特許状でも最高司令官としての任務を委任された。


ウェストミンスター制の立憲議会制度の上では、カナダ軍に対する事実上の指揮権は首相が保持している。


カナダ軍の指揮系統は文民統制の観点から国防大臣から国防参謀総長(Chief of the Defence Staff)を通じて各部隊へと至っている。



北大西洋条約機構(NATO)にも加盟しており、アメリカ軍とは緊密な集団安全保障の体制を構築している。


核戦力を保有していないためにアメリカに依存しているが、アメリカとともにカナダは北アメリカ大陸の防衛のために北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)を共同で設置して防空の分野で重要な役割を果たしてきた。


アメリカの非武装軍用機が領空に入ることやカナダ軍の施設を訓練で使用することについても認められている。


またイギリスやドイツの陸軍部隊の戦闘訓練やフランスの空軍部隊にも飛行訓練で施設を使用させている。


加えてカナダは国連主義の外交政策と関連して平和維持活動を重視しており、一定の枠組みを作って積極的に戦力を派遣している。


世界的にも珍しく一軍制を採用しているが、これにはカナダの歴史的な背景が関連している。


カナダ軍は1968年2月1日にカナダ陸軍(当時はCanadian Army)、海軍(当時はRoyal Canadian Navy)、空軍(当時はRoyal Canadian Air Force)を合併して出来た組織であったが、発足当初は階級の呼称、服装などを巡ってさまざまな不満が噴出した。


1975年には司令部において再び効率化を標榜して改革を行ったが、実質的には新しくした機能別の部隊編制を従来の軍種別の部隊編制に戻す意味もあった。



カナダ軍の機構における最も顕著な特徴は統合化による一軍制である。


最高司令官はカナダ国王(または女王)に任命されたカナダ総督であるが、実質的な指揮権を持つのは首相である。


政府の下には行政機関である国防省が置かれており、具体的な指揮は首相の下で国防省の長である国防大臣が行い、国防大臣の下には文官と武官が混在する形で国防参謀総長と国防次官が同列に置かれている。


その下には政策、人事、資源、財務を担当する武官もしくは文官が次官として配置され、もし武官が次官補となれば文官が補佐官として置かれ、文官なら武官が補佐官となる。


さらにこれらを補佐するために装備、施設、法務、情報、予備等の各部門が置かれる。


カナダ軍の部隊は、国防参謀総長の下に置かれており、事実上の軍種として、地上軍、海上軍、航空軍が、作戦上の統合部隊として、国内軍、海外派遣軍、特殊作戦軍が設置されている。


2011年に名称が旧来のものに戻されたほか、2012年に一部統合軍を再編している。


2012年現在、カナダ軍には国防法(National Defence Act)によって定められた以下の部隊が設置されている。