いつも行く定食屋で食事をしていると、「もしもし」と大声を出すお年寄りがいた。
電話しているのかと思ったら従業員を呼んでいるようだが大声でも誰も応答しないので業を煮やしたか直接赴いてなにやら言っていた。
「お父さん、声をかける時は「もしもし」じゃわからないわよ」と初老の多分娘さんが老人に話しをしていた。
ステッセル将軍との会見の話をしていたね。
すぐ隣だったので老人の声が大きいこともあって嫌でも耳に会話が聞こえてくる。
最近この店ではこういうことが多い。
味噌汁を飲もうとしていたら、「将軍は二人の息子を失って・・、勝典、保典、勝典が南山で戦死して、父親が希典、乃木大将だ」と言うのが聞こえた。
街中で乃木大将の話をする人を見ることは少ない。
老人は水師営の会見の歌を歌いだした。
どうしてそういう会話になったのかは解らないが、普通の会話に乃木大将がまだまだ出て来るのは悪くないよね。
一番上の写真は乃木大将が第三軍軍司令官として出征する前に息子二人の写真を持って記念写真に収まった写真。
2番目がその二人の勝典、保典の御子息の写真。
3番目が水師営でのステッセル中将との会見の写真である。