空自に今夏「戦術団」 装備体系の構築も急務 | 戦車兵のブログ

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 「空自に今夏「戦術団」 装備体系の構築も急務」

日本の技術力は高い高いといいながら肝心の装備や技術は空白の部分がある。
電子戦、空爆のための爆撃誘導員などだ。
以下産経ニュースより転載


 航空自衛隊が敵基地攻撃能力の研究を本格化させることは、日本を自力で守る努力の第一歩として評価できる。中国と北朝鮮の「脅威」は差し迫っており、研究を急ピッチで進めることが求められ、導き出される装備体系の構築も急務だ。

 空自は10年ほど前から敵基地攻撃にも対応できる装備を導入してきた。空中給油機KC767や衛星誘導爆弾JDAM、ステルス戦闘機F35Aライトニング2がそれに当たり、尖閣諸島(沖縄県石垣市)などの離島防衛・奪還作戦にも欠かせない。

 一方で欠落している能力もあり、最たるものが電子戦だ。導入が進まなかったのは、秘匿性が高く、米軍が装備や技術の提供に消極的だったことが大きい。空自は電子戦訓練機EC1を1機しか保有しておらず、老朽化も進む。故障で出動できない「空白」を招きかねず、実戦投入を想定しているとは言い難い。

 電子戦の決め手になるのは敵のレーダーをいかに妨害するかで、防空任務でも重要性が増している。尖閣を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定した中国がさらなる挑発に戦闘機を投入してくる危険性が高く、迎撃戦闘機F15の電子戦型への改良やEC1の更新は待ったなしとなっている。

 敵基地攻撃の最終局面で重要な役割を果たす爆撃誘導員も欠落している。

 米空軍では「コンバット・コントローラー」と呼ばれる専門部隊がヘリコプターやパラシュートで最前線に進出し、攻撃目標の映像や情報をリアルタイムで航空機などに伝えている。


 日本のほぼ全域を射程に収める北朝鮮の弾道ミサイル「ノドン」は移動式車両を使い発射される。どこから発射されるかという「戦術情報」をリアルタイムでつかむことが作戦の成否を左右することを踏まえ、爆撃誘導員の育成にも早急に取りかかるべきだ。(半沢尚久)
(産経ニュース)

電子戦は陸上自衛隊にも1個部隊しかない、何をやっているのか余り知られていないのが特徴だ。

航空自衛隊にそういう部隊が存在していない方が驚きだね。

爆撃誘導員は陸自で言えばFOのようなものだろう?敵地に潜入する能力と爆撃機の誘導と攻撃目標の確認もするとなると空挺レンジャー並みの訓練を受けないといけないね。

可及的速やかに装備の配備と部隊編成をして欲しいものだ。