「深夜の怪談話 屯田兵怒る」
寒くなって来ましたね、こんな時には怪談話でも如何ですか?
飛行機を乗せてくれた自衛官の方が移動中に聞かせてくれた話です。
某駐屯地の中に自然石だけのお墓があったそうです。
昔、北海道開拓のために北辺の守りと開墾に従事していた屯田兵のお墓だったそうですが、開拓時代の墓には墓碑銘もなく他人が見たらただの石でしかない墓でした。
そこに戦後米軍が土地を接収し基地を置き、後に自衛隊が駐屯地として使っていたので過去のことは何も知らなかったようでした。
そのため特科部隊の自走砲でその「石」を踏み粉々にしてしまったそうです。
それ以来、不可思議なことが起きるようになりました。
自走砲が射撃中原因不明の弾が発射されないことや、事故が頻発していたそうです。
ある隊員が砲の写真を撮影したところ心霊写真が写ったそうです。
兵隊らしき人物が写りこんでいて「祟りなんじゃないか?」と騒がれました。
駐屯地の歴史に詳しい隊員がその自走砲のある特科のモータープールにあった墓石が無いと言い出し墓を自走砲で破壊したことが判明。
石のあった場所を掘ると遺骨が出て来たのできちんと埋葬し、墓を作り慰霊したところ事故がなくなったそうです。
駐屯地内に墓があったなんて・・・、外には無かったのか?って聴いてて気になりましたね。
そういえばあの特科の隊舎にも・・・・・、事故死も出てたし・・・、まだあったんしせゃない?
と話を聴きながら思いましたね。