「スイス、徴兵制廃止を否決 国民投票、伝統を支持」
永世中立国のスイスを維持するのには強力な軍隊を維持しなければ中立国なんてやれない。
そのためには国民皆兵で徴兵制にしている。
しかし、社会的にいろいろ変化が起きているようで・・・・。
以下産経ニュースより転載
スイスで22日、男性への徴兵制を廃止すべきかどうかを問う国民投票が行われ、地元メディアによると、廃止は反対多数で否決されることが確実となった。
国民皆兵制の武装中立を維持するスイスでは近年、「他国から現実の脅威にさらされているわけではなく金の無駄遣いだ」として徴兵制の廃止を求める声が出ているが、国民の多くが伝統的な制度を支持した形だ。
政府も国防能力を脅かすとして徴兵制廃止に反対を表明していた。
地元メディアによると、徴兵が終わった後も予備役のため銃を自宅に保管できることから、銃規制をめぐる議論も活発化している。2011年には徴兵が終わった後も自宅に銃を保管できる制度を見直すかどうかを問う国民投票が行われ、反対多数で否決された。(共同)
スイスの社会においてスイス企業では、伝統的にスイス軍の将校が重役になることが多かった。この慣習は数世代にわたって続いてきたが、この国のやり方に無関心な外国企業の進出や、軍隊に対する国内の支持の低下により、蜜月関係が脅かされている。
グローバル化ってこういう問題もあるよね。
社員が兵役のために会社を休むことに対する外国企業の不満が高まる中、軍隊は、徴兵制が企業にとってもプラスになることをこれらの企業の役員たちに理解してもらおうと、アピールする作戦に出た。
自衛隊の予備自衛官も企業の理解と協力なしには訓練への参加もままならないことが多々ある。
18歳から34歳までの男性全員に定期的な軍事訓練が課されるスイスの徴兵制度は、企業からもろ刃の剣と見なされている。
規律やチームワークや問題解決能力が若い新兵にたたき込まれるという利点がある一方、企業は社員が定期的な軍事訓練のために職務を離れるのを認めなければならない。将校の場合、訓練期間はさらに長くなる。
時代の変化によってプライベートな時間も大切にしたいと思ってる予備役将校は、仕事と兵役、そしてプライベートな時間を作るために苦しんでいるため軍での昇進はしたくないという。
以前は軍での階級は特に将校であることは企業でもキャリアとして認めてられていたのに、現在は認めてもらえないどころか余計なことをしていると思われたんじゃね、徴兵制も危ぶまれるね。
でも日本は予備自衛官に対してもっと酷いからね。