中国人に「検討します」と言うときの注意 | 戦車兵のブログ

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$戦車のブログ「中国人に「検討します」と言うときの注意」

TCA駐日代表・吉村章氏のコラムから。
中国人との石の疎通は難しい、相互に理解しないとだんだんこじれるね。
以下産経ニュースより転載


 前々回に続き微妙なニュアンスを数値で表現するという話。友人の中国人が「日本人はよく『前向きに検討します』というが、本当に実行してくれるの?」と質問してきた。彼はこの言葉の意味が理解できず、たいへん悩んだという。

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 確かに日本人が「前向きに検討します」と言うとき、果たして実行度は100%なのかというと、必ずしもそうではない。実は「前向きに」は積極的な「イエス」ではないことが多い。もし、100%イエスであれば、「やります」、「できます」、または「必ず実行します」と言うはずである。

 むしろ、意図的に問題を先送りしたい時や案件を断りたい時にこういう言い方をする。遠回しな「ノー」である。彼は日本人が使うこの言葉が持つ微妙なニュアンスに慣れるのにかなり時間がかかったという。確かに「前向きに」という字面通りに解釈すれば、積極的な姿勢のように見える。

 「善処します」という言葉も同じである。「善き処(ところ)に計らう」のであるから、額面通り受け取るなら答えは当然「イエス」であるはず。

 しかし、「前向きに」も「善処します」もそうではない。また、これらの言葉は話し手がどんな気持ちで言うか、聞き手がそれをどう解釈するか、双方にコミュニケーションギャップを起こしやすい。

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 ある人は実行度を70~80%と解釈する。しかし、ある人は50%、別の人は10~20%と感じ取る。程度の感覚差があるのだ。実行度0%であると考える人もいるだろう。むしろ、断りたいときにこういう言葉を使う。

 「前向きに」も「善処します」も、その辺を読み取らなければならないのだ。中国の友人は「実行できるのか、できないのか、はっきりとパーセンテージで言ってほしいですよ」と切実なコメント。日本人はそんなふうに見られているのかと、逆に教えられる事態となった。

 ちなみに「検討」という言葉には注意していただきたい。日本語の「検討」という言葉を中国語で「検討」(jiantao)とそのまま置き換えると、これは日本語の「反省する」という意味になる。

 日本語の「検討する」という意味を伝えたいなら、中国語では「研究」(yanjiu)になる。「検討します」という言葉をよく使う日本人は、中国人に「そんなにいちいち反省しなくてもいいのに…」と思われているかもしれないので要注意。(TCA駐日代表・吉村章)(フジサンケイビジネスアイ)

(産経ニュース)
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日本的な物の言い方は世界からも誤解を受けやすいね。

日本国内ならいざ知らず中国人だけに限らず、いろんな国と交渉するのにも意思の疎通に齟齬をきたさないようにしないとね。

英語とかでもとても大事なことでもこういう言葉の意味をはき違えて誤解を受けるとよく聴くからね。

日本人でも誤解しそうな内容だとやはりこれからの時代は誤解がこじれると大変なことになりそうだと思うこともあるよ。