蒸し暑い一日で熱帯夜とまで言っていいのかは解りませんがとにかく暑い。
そんな札幌ですが、今日は少しお勉強しましたね。
札幌のとある古書店へ行き「乃木希典大将の手紙」について聴きました。
乃木大将は生前「揮毫はしない」という方針であまり個人へ揮毫した書は無く、あるものについてはちゃんと謂われが残されている場合が多いです。
それだけに偽物が多く、「教育勅語」を書いたといわれている乃木将軍のものは大半いやほとんど偽物と言っていいそうです。
人気のあった乃木将軍の偽物はかなり多く書簡など要注意なのです。
実は数年前に札幌の古書店や骨董屋に乃木大将の書簡が幾つも出回りどれも5万円の値がついていました。
今年本物とされるものが高値で取引されていましたがそれとは別ですよ。
どれも「陸軍」と印刷された便箋に書かれ、崩し字なので全く読めない。
ある程度読める人も難解で読みにくい筆致が特徴。
手紙本体だけの場合と封筒もある場合があるが、印鑑や判子で「検閲済」などが押してある。
実は私は確証は無かったものの「偽物」だと思っていました。
そうしたら古書店でその乃木将軍の手紙を見せられ「あっ!これも・・」と内心思っていたら。
店主が「偽物なんだ」と言いました。
「やっぱり・・・」
乃木将軍のものは偽物が多いが、掛け軸にして封筒など剥がしてみられないようになっていたりするのが特徴だということ。
なによりもどの手紙も「米山大佐」など、フルネームは一つもなく名前と階級しか書かれてない。
乃木大将の書簡の資料を見ると当たり前だがフルネームで宛名が書かれてある。
戦前に「製造」された偽物が亡霊のように現代にも彷徨っているようだね。