昔よく見て居た「トレビアの泉」さっき、テレビでやってた。
私はこの番組にいろいろ思い出があるのだが。
拳銃弾を固定した日本刀の刃に向け射撃して銃弾が真っ二つにする。
まぁいろんな意味で突っ込みどころはある話なのだが、日本刀の素晴らしさを再認識する実拳だったね。
いろんな実験をしていたけど、最期には12.7㎜重機関銃、キャリバー50に日本刀は折られてしまったけどね。
この話、当時ある軍学者に話しをしたら、彼は怒りだし「これは支那共産党の陰謀だ、日本刀の強さを示して南京の百人斬り競争の実用性を示すためのものだ」と息巻いた。
私はそんな問題とは無関係だと言ったのだが、耳を傾けない。
論陣を張って騒ぎ出した・・・・。
その時思ったものだ、刀の強度が百人斬りとなんら無関係だってことをね。
だってそうでしょう?刀が折れたら取り替えるしかないものね。
帝国陸軍の軍人が「刀が折れたから支那の兵隊を斬ることが出来ないから戦闘しない」なんて言わないだろう。
誤解しないで欲しいが「百人斬り競争」があったと主張してるんじゃないよ、証拠にならないよって言ってるんだよ。
この番組ではRPG-7で防弾ガラスも撃ったていたね。
まさに矛盾だ。
どんに矛でもこの盾は貫通できないと言う商人、この矛はどんな盾でも貫通するという商人、それではその矛でこの盾を打ってみればという話・・・、まさに矛盾の語源だね。
さっきの百人斬り競争もそうだ。
日本刀は使い方によっては百人を斬ることも可能である。
白兵戦なら難しいかも知れないが、添え物斬り、つまり斬首するなら斬れるだろう。
議論のすげ替えをして、議論をすれば、幾らでも話を広げて商売になる。
つまり軍学者は攻撃目標を定め、いちゃもんをつけて問題提起したに外ならない。
それに踊ろされてしまう民衆、異論を唱えると一斉攻撃をされてしまう。
日本刀の素晴らしさ、凄さ、そして現実的な話より答えありきで、自分達の都合の良い事実を持って来て話をし、実際の話なんて聴かない。
この番組を見ていてそんなことを思い出した。
百人斬り競争があったか、なかったの話なんて最初からしていない。
しかし、いつの間にかその話に飛躍して、巻き込まれていた。
でもね、刀の強さで斬れないなら、斬れる刀を入手するか腕を磨くか、諦めるかだけど、事実の根拠にもならない話を、さも事実かのように話をして広める怖さは、右翼も左翼も同じなんだなって思ったよ。
そんな扇動家に踊らされないようにしないとね。