放射能の不安避難所にも | 戦車兵のブログ

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戦車兵のブログ 「放射能の不安避難所にも」

私が小学生の頃読んだ漫画「はだしのゲン」、広島の原爆投下後も強く逞しく生きる少年の物語だ。

その漫画の中でも、放射能の恐怖は描かれている、髪の毛が突然抜け出す、元気に作業していた兵隊さんが突然倒れ下痢をし、亡くなる・・・・。

当時はそんな目に見えない放射能がまるで伝染病のように思われたのか、被爆者は随分差別されたという。

「無知」から来るいわれのない差別だが、それは今現在も起きている。

以下産経ニュースから転載


福島第1原発の事故で、医師が放射線の影響を調べる「スクリーニング」が思わぬ波紋を広げている。福島県は、検査済みの住民に「異常はない」とする“証明書”を発行。だが、受け入れに際して提示を義務付ける避難所などもあり、国や関係者からは疑問視する声も上がっている。


“チケット”


 福島市内の体育館入り口。白い帽子にマスクと手袋の医師が、懐中電灯のような放射線測定器を住民の手にかざす。前頭部から腹部、背中と順に当て、最後は「かかとを上げてください」。靴の裏も調べ、手にしたモニターの数値を確認した。福島原発の相次ぐトラブルを受け、福島県では13日以降、住民らの放射線量を調べるため、避難所入り口などでスクリーニングが行われている。

 県によると、医師や放射線技師が入った3人程度のチーム30~40班が活動し、24日までに延べ約8万8千人に実施。「除染」を必要とする基準値(10万cpm)を超えたのは98人だが、県は「服を脱ぐなどして再検査したら全員基準値を下回った。健康に影響を及ぼす事例はない」としている。

 だが、検査は予想外の事態を引き起こす。「検査を受けたと証明できないと入所は認められない」「安全確保のため証明書を発行してもらえないか」。警戒感を強める県内の避難所からこうした要望が相次いだ。

 混乱を防ごうと県は、検査後に問題がないことを示した「スクリーニング済証」を手渡すことを決定。担当した医師らが発行し、最近では災害対策本部の押印をする形式に統一を図っている。

しかし現場では、証明書が避難所入りの“チケット”になる状況が生じている。県内のある避難所は原発から20キロ圏内の住民を受け入れているが、入り口には「放射線チェックを受けられていない方は入らないで」と記した張り紙が。

 「特に避難や屋内退避の区域から来た住民が、証明書がないとして拒否されるケースが目立つ」。県内で検査に携わった福井県立病院の林寛之医師(49)が指摘する。

 林医師は、検査後に証明書を求める住民が殺到したため、県の許可を得た上で、当初持っていた100枚を自治体職員に頼んで急遽(きゅうきょ)コピーしたことも。「目に見えない放射線に対する恐怖感が、誤った認識や風評が広まる要因になっている」と懸念を隠さない。


「必要ない」


 こうした動きは、厚生労働省にも情報として入っている。「健康を害するほど被曝(ひばく)線量が高い被災者はおらず、周囲に悪影響を与えることはあり得ない。証明書など全く必要ないのに…」。担当者は困惑気味に語る。

 厚労省は、全国の医療関係団体に対し、病院などでも証明書の提示を受け入れの条件としないよう通知。都道府県宛てには「健康相談に来た住民に証明書を発行することは望ましくない」とする通達を出すなど、関係機関に冷静な対応を求めている。

 だが、避難住民の対応に日々追われる福島県側は「国は現場を見ていない」と冷ややか。担当者は「現実に受け入れを拒む施設があり、証明書がないと困るのは住民だ。国が入所を保証してくれるのならいいが」。今後も発行を続ける構えだ。(産経ニュース)


政府は一体どんな対策や対処をやっているんだ?

「直ちには人体に影響はない」を連呼し、気が付けば避難民は逃げ遅れ気味で、避難所へ入るのにも精神的苦痛を味わっている。


ハッキリ明確に今の状況を周知させ、今何をすればいいのか、本当に放射能は大丈夫なのか?将来はどんな影響があるのか?今退所できる方法なんなのか?ちゃんと知らせないと、国民は迷い慌て苦しむだろう。


悲しいね、今、日本は病んでいる。

民主政権下の赤い病原菌に・・・・。