今日は映画を観に行った。
新作映画じゃない、「裸の大将」だ。
1958年製作、山下清役には今年亡くなった、小林桂樹が主演。
今じゃ差別用語ばかりでテレビ放送は無理だろう。
まだ山下清も存命だった時代の喜劇映画だ。
母親も兄弟も世間も今のテレビドラマに比べたら冷たく、優しくない。
なんか新鮮でリアル感がある。
そうなんだ世間はそんなに甘くないし優しくなんかない、戦時中の話から戦後まで描いていたが、山下清は徴兵検査から逃げるために放浪していたのも、現実的だった。
食料不足の世の中で簡単におむすびなんかくれやしない、両親は死んだと嘘もつくし年齢も詐称する。
それでも、やはり世間も捨てたもんじゃない、親身に世話をしてくれる人もいたりする。
仕事をしても決して特別扱いなんかしてくれない。
警察は邪魔者扱いして管轄外へ行けといい、精神病院にさえ入れてしまう。
徴兵検査では「不合格」を言い渡される、珍しい。
兵隊検査には不合格が無く「甲種合格」「乙種合格」「丁種合格」とランクが下がって兵隊へ採られにくくなるが不合格はなかなかない。
戦後になって自衛隊が行進するシーンがあった、戦時中の高射砲を射撃して友軍機を撃墜してしまうシーンで昔の高射特科のシーンはレアなシーンで思わぬ収穫であった。
映画はほのぼのとしてとっても良かった、テレビドラマの「裸の大将」よりず~っと良かった。
2本目の映画は日本とカナダの合作「トイレット」2010年作品。
もたいまさこが「ばーちゃん」として出演している。
あとは皆白人で孫、言葉もあまり通じないいろいろ訳あり家族、とっても暖かい感じのする映画だった。
公開したばかりなので内容は詳しく描かないけど、見て損はなかった。
今日行った映画館は札幌駅の近く、「蠍座」
1本800円、2本なら1200円、3本なら1600円とお得だ。
最近古い日本映画が上映されていたのでよく観に行くようになった。
もちろん新作も別の映画館で観ているよここ1週間で「ロビンフッド」「最後の忠臣蔵」とか観たよ。