とても重い題名ですが、自分が考える機会でもあるため書きます。
先日、夫の幼なじみのおばさんが、面倒をみていたお孫さんと追いかけっこをしている途中につまずき、こけました。こけた格好が悪く、首の骨を折り、意識不明、首から下の全身麻痺になりました。
呼吸は人工呼吸器を使って、食べ物はもちろん食べれず、手足も動きません。
家族みんなが状況に戸惑った数日後、意識は戻りました。
でも呼吸をする気管チューブがあるのでお話はできません。瞬きと表情でコミュニケーションをとります。もちろん首から下は麻痺で動きません。
意識が回復した一方、
医師からこの状況が精一杯で回復の見込みはないと言われ、人工呼吸器を止めるか止めないか、止めれば死。
過酷な選択を突きつけられました。
当の本人から
呼吸器を止めてほしい。と合図があったそうです。
みんなが見守る中、今日、鎮痛剤で意識をなくし、人工呼吸器が止められ、亡くなりました。
日本では人工呼吸器を一度つけると、どんな理由があろうと止めることは違法です。まして、意識があれば死に結びつける考えなんておきません。
もし、この方が日本にいたら...?
食べ物が食べれないのでずっと経管栄養。
排泄はどうするか、床ずれや人工呼吸器による肺炎など二次合併症の問題。
自宅療養にしても24時間介護。
施設にいたとしてもずっと一箇所にいれない問題や十分に行き届かない介護。
意識があるけど身体が動かない、孤独と苛立ちなどの精神問題。介護する側の体力の問題。
たくさんの問題があります。
でも少なからずコミュニケーションがとれるから、生きている意味は十分にあるのでは。
生きる意味。
少し悔しく、涙がでました。
でも本人の生命への価値観を尊重することが大事なのかなぁと思いました。
安楽死。
どう考えますか?