それからはもうベッドでゴロゴロ。また便秘になるといけないので、売店をのぞいたり、院内の散歩はちょこちょこしてましたが、何かしようという意欲も起こらない。ぼーっとスマホのゲームを作業のようにこなすだけ。多床室なので、同室の人の生活音(食器のガチャガチャとか、クローゼットの開閉とか、新聞をめくる音とか、無駄に元気な回診の先生の話とか)が騒々しいし、もうグッタリだ。次回やるとしたら、便秘は怖いけど通院でお願いしようか…?
カーテンで仕切られた病室の狭い空間にいると、メンタルがヤラレるというか、おかしな心理状態になるようです。病院から一歩も出られず、会話するのは医師、看護師、薬剤師と病の話だけ。外の空気も吸えないような環境は嫌で仕方ないけれど、ずっとそこにいると「ここから出て生きていけるのだろうか?」という感覚にもなり…。病院にいるから何かあった時に助けてもらえる、でも外に出てしまったら…?自分の体は自分の面倒を見られる能力を保っているのだろうか…?
そんなこんなで、退院前に30分だけ時間を作ってくれた、がん看護の専門看護師さんの前で大泣きして帰ってきました。
入院する前は、カルパク君に望みをかけて、ファーストラインも乗り越えてきたんだけら、今回もこれをやり切れば、また未来が開けるかも、と思っていたけど、病院を出る時にはすっかり打ちひしがれた気持ち。
闘病仲間だった同僚が「毎日がジェットコースターみたい」と言っていたらことがあったけど、ホントそんな感じだな。