昨日はセカンドオピニオンに行ってきました。希少がんということもあり、お話の内容はあまり気持ちを持ち上げてくれるようなものではありませんでした。予想がついていたから憂鬱だったのですが、その意味では予想どおりという感じかな…。最大の悩み事も解決しないまま帰ってきました。まぁ考える材料は提供していただけたので、それでよしとしますか…。
そんな中でもちょっとだけプラスの(?)お話が。それが標題の「スーパーレスポンダー」です。
何じゃそりゃ。
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抗がん剤がとてもよく効く人
のことらしいです。
「TS-1をかれこれ2年ほど飲んでいて、その間無憎悪で、今では大した副作用も出ていません。」
とお話ししたら、担当の先生が
「のぼるさんはいわゆるスーパーレスポンダーというヤツかもしれませんね」と。
はぁ。
副作用で生活に支障が出るほどではないので「マイルドな薬」と思っていたのですが、TS-1は結構キツイ薬らしいですね。骨髄抑制、胃腸障害、手足症候群、倦怠感etc. いろいろ出るみたいです。
先生いわく「ツラくて飲み続けられない人も多いです。それが2年も続いて奏功しているとは!」
…私も味覚異常で濃い味のものが食べられなかったり、手足症候群で指先の皮膚がボロボロになったり、耳鳴りがしたりと、そこそこ副作用は出ているのですが、食べ物は薄味にすれば大丈夫だし、手足症候群はヒルドイドを塗ってバンソウコウを貼っておけば対処可能。耳鳴りも何か別のことに集中していれば忘れる程度で済んでます。骨髄抑制も出たことありません。生活に支障が出るどころか薬を飲みながらお茶やテニスやヨガやスキーしたりしています。
NMOの抗AQP4抗体が陰性になった件といい、変わった(or丈夫な)体質なのか?と思わないではなかったですが、やっぱり珍しいケースみたいです。
とはいえ、別の抗がん剤に対してもスーパーレスポンダーであるとは限らないし、よく効くといっても完治するわけではない。芳しくない情報の山の中の、ちょっとした慰めみたいなもの…と言ってしまうと、ツライ副作用に苦しんでいる方々に叱られるかな…?
おまけに先生、聞いていないのに治療成績やら奏効率やらまで話し始めてしまった…。自分が診た患者さんの何割くらいの方が亡くなったとか、これこれの薬で効果が出たのは何割くらいとか…。胸腺がんは予後不良のことが多いと知っているので、こういう情報にはあまり触れないようにしていたのだけどね…。
私にとっては要らない情報…。
何かが切れて涙が出た…。
仕事をして気を紛らすしかないな…。