箱からのぞく
その視界には

空虚で
乾いた埃が舞っていて

鮮やかな
陽をみる魚じゃなく
月を見ない泡のよう

コトコトと沸きだつ
砂の上には

空を見上げた猫じゃなく
期待外れの
汚れた足跡

視界には
反射した点や
正しく示された指先があり
箱はあなたに似た
形を造り
離れられない
記憶を送り込む