エホバの証人個人サイト「エホバの証人記者クラブ」情報部です。
ご質問ありがとうございます。

[1]
 油注がれた者の平均年齢についてですが、メンバーの補充による統治体の若返りは、これに対し特に影響を及ぼしません。
 統治体は油注がれた者の中から一部が選ばれて構成されているにすぎません。統治体のメンバーがどう変更されようとも、油注がれた者全体の平均年齢は変化しません。

[2]
 終わりの日に関してエホバの証人は、ある程度確信を込めて、その日が近いことを述べ、また強調しますが、その希望について断言しているわけではないことも強調するようにもしています。
 ですから、エホバの証人の出版物等を注意深く調べるなら、強い表現を用いることがあったとしても、それは多分に信仰によるもの、期待の切なる表明であることがわかります。
 エホバの証人は、現在が「終わりの時」であると信じております。「ハルマゲドン」については、それは非常に近いと信じております。しかし、その日と時刻についてはわからないのですから、それがいつ来るとしても、辛抱強く待ち続けるつもりです。

[3]
 1975年についてですが、エホバの証人の統治体が証人たちをだましていたということはありません。これについては、統治体と証人たちとの双方にいくらかの誤解があって、結果的にそうなってしまったとうのが事実です。
 すでに述べましたことは1975年についても同じです。統治体は「ものみの塔」誌上において、「それは1975年だと断言はしていない」と繰り返しています。しかし同時に、確信を言い表し、断定的な言い回しを用いることも行われました。
 本サイトの組織的な調査では、当時からエホバの証人である人たちのうち、「断言していない」といった記述が「ものみの塔」誌に何度も載せられたことを記憶しておられる方はほんのわずかです。

 一例を挙げます。「ものみの塔」誌1968年5月1日号はこのように述べています。 ]


『これは1975年にハルマゲドンの戦いがあるという意味ですか。どの年ということを断言できる人はひとりもいません。「その日、その時は、だれも知らない」とイエスは言われました。神のしもべにとっては、サタンの支配下にあるこの制度に残された時が急速に短くなりつつあることを知るだけでじゅうぶんです。残された時の短いこと、起ころうとしている、地球をゆるがす出来事そして自分の救いをはかる必要に目ざめない、あるいは気づかないとすれば、それは全く愚かなことです。』


 あなたがお話を伺った証人も、そういう記憶がないと推測されます。今からでも、1975年について述べたいくつもの資料を読ませるなら、目を覚ますかもしれません。

[4]
 インターネットで反対者から入手される情報には気をつけてください。

 1975年については、「断言はしていない」と念を押す記述を無視して、断定的な言い回しのみを引用することが広く行われています。中には、特定の記述を根拠に、1975年までに財産を処分することが公に推奨されたかのように述べる人もいます。

 他の問題についても、詐欺的な手法が用いられています。

[5]

 エホバの証人の終末に関する見方を理解するには、マタイ 24章36節と、43節から44節を読まれるのがよいと思います。

 もしも、あなたの家にお客様が来ることになっており、それが明日になるか、明後日になるか、明々後日になるか、ぎりぎりまでわからないとするなら、あなたはどうするでしょうか。とりあえず明日のために、今日、家の掃除を始めるのではないでしょうか。
 あるいは、あなたが国から地震の予知を研究するよう依頼されているとしたらどうでしょうか。地震の予知はたいへん難しいとされています。あなたは、予測が外れる度に、新しい予測を立て、国民の期待に応えようとするのではないでしょうか。

[6]
 エホバの証人のハルマゲドンに対する期待は、組織の状況によってほとんど影響を受けません。
 エホバの証人は、自分たちの組織がどの程度のものか理解しています。
 エホバの証人の統治体への信頼は、父親に対する子供の信頼に似ています。父親は完全な人ではありませんが、少なくとも子供よりは立派です。もし、父親が失敗するのを子供が見るとするなら、自分は大人になっても同じ失敗をしないように、と考えるでしょう。
 ハルマゲドンについての権威は神にあり、人にあるのではありません。この点で統治体が失敗したのなら、そのことは記憶にとどめられ、エホバの証人の新しい世代、そして新しい統治体がその問題を克服していきます。

以上です。

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