彫刻家 井原良忠の世界に浸る ~井原良忠オープンスタジオにて~ | Tomorrow is another day

彫刻家 井原良忠の世界に浸る ~井原良忠オープンスタジオにて~

またまた、
暫くぶりの更新になりますが、
私自身、至って元気で
幸いにも
自分を含めて、職場や身の回りにも
コロナ感染者はいない状況です。
 
兵庫県下の新規感染者は、
幾分、減少傾向にありますが、
終息の目途が立たない状況が
続いています。
 
緊急事態宣言期間は、
昨年と同じく
仕事と買い物(食材)以外は、
外出したい気持ちをぐっと堪えて
お家で過ごしていました。
 
ただ、緊急事態宣言の
6月20日までの延長は、
正直キツイと感じて、
約1ヵ月ぶりとなる昨日(5/30)、
気分転換に、
兵庫県内の棚田や公園へドライブして来ました。
やはり、
仕事以外の適度な外出も必要ですね。
気分がスッキリと晴れた気がします。
 
まだまだ
お家で過ごす事が多いので、
今まで、撮り溜めた写真を整理しながら
少しでもブログへ
アップして行けたらと思っていましたが、
コロナ下でも、
仕事は相変わらずハードなので
ブログの更新も停滞気味です。
 
今日は、
緊急事態宣言期間が発令される
前日(4/24)の話になります。
しばらく
外出出来ない日々が続くので
その前にちょっと気分転換をしておこうと
県内をドライブしながら
気になるスポットを巡って来ました。
勿論、コロナ対策万全で。
 
最初に訪れたのは、
姫路市夢前町の里山にある
彫刻家 井原良忠氏のオープンスタジオ。
 
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井原氏は、国内外で
自然と人間の関係性をテーマとして
創作活動を続けられている
加古川市在住の著名な彫刻家です。
 
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この日(4月24日)は、
国際彫刻の日(4月最終土曜)と言う事で
ワークショップなどのイベントも予定されていたようですが、
私の場合、
井原氏とスタッフの方に声をかけてから
作品鑑賞のみさせて頂きました。
 
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事務所の建屋周辺に広がる
この里山は、
木を伐採して切り開かれた森の自然美術館。
そこには、
「森林アート」と題した
Land-ARTの作品が3点展示されていました。
 
「Land-ART(ランドアート)」とは、
簡単に言うと
岩、土、木、鉄などの自然素材を用いて
自然界に作品を構築する美術のジャンルを指します。
 
まず、里山の斜面(左右)に
大きく作品展開されているのが、
連作となる作品、
「En-縁」と「En-起」。
 
「En-縁」
 
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「En-起」
 
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仏教における「縁起」という
言葉が意味する
ものごとの成り立ち
「原因」と「結果」・・・
その因果関係を2つの森林アート作品を通じて
表現されているのでしょうか。
漠然とした感覚ですが、
壮大な何か「つながり」のようなものを
感じました。
近くで、いろんな角度から
作品を鑑賞していると
そのスケール感にも圧倒されます。
 
そして、
個人的に一番目を引いた作品が
「Moku-Lemma(モクレンマ)」。
 
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作品名となる「Moku-Lemma」は、
「Moku」=木、
「Lemma」=混沌から生み出される秩序
からなる造語で、
木組みされた彫刻作品を通じて、
森の再生と平和への願いが
込められているそうです。
 
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年月を経て、
積み重ねられた赤い間伐材が、
やがて、何かしらの秩序を生み、
「Moku-Lemma」という森林アートへと
優美に昇華しているように思えます。
(あくまで個人的な感想ですが。)
 
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手前のステンレス製の作品は、
「Originの樹」。
蘚苔類植物を主題に
自然と人工との関係をテーマに
製作されたアート作品だそうです。
 
今度は、
事務所の建屋近くに目を向けて見ると
ウッドデッキの軒下に吊るされている
彫刻作品は、薄緑色のRanma。
 
 
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これは、コケ玉でしょうか。
 
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製作途中(?)の作品などもあって、
興味深く、見学させて貰いました。
 
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井原氏やスタッフの方も
とても気さくで、アットホームな雰囲気も
素敵でした。
 
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作品の鑑賞を終えて、
自然(立ち木)と人工物(間伐材)とが
織り成す
森林アートの世界観と魅力に触れる事が出来て、
貴重な体験が出来ました。
 
やがて、
この森林アート自体も年月を経て
循環され、自然へと還る・・・
その一連の過程までもアートなのでしょう。
そう考えると壮大なスケール感がある
作品だと改めて思いました。
 
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井原氏にいろいろと
聞いて見たいことが有りましたが、
やはり、コロナ蔓延時期という事も有って
そこは少し遠慮して、会話は最小限に
作品鑑賞だけにして
オープンスタジオを後にしました。
 
この先、
里山を舞台に
どのように作品展開していくのか
個人的に期待が膨らみます。
今度は、ワークショップなどにも参加して
見たいですね。
アート好きとしては、
また一つ、
兵庫県下で楽しみな場所が増えました。
機会があれば、
またお邪魔したいと思います。
 
オープンスタジオへと向かう途中、
畦道に立っていた案山子。
 
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オープンスタジオを後にして、
今度は養父市の
若杉高原おおやキャンプ場へと
向ったのですが、
その道中、
原観光りんご園のりんごの花が
見頃なんじゃないかと思い
ちょっと寄り道。
 
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農園の方に一声かけてから
りんごの花を少しだけ撮影しました。
 
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品種までは分かりませんでしたが、
白く可憐な花を眺めているだけで
心が和みました。
 
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次回のブログでは、
同日(4/24)から
おおやキャンプ場で始まった
期間限定のイベント「スターナイトカーニバル」を
体験して来た時の模様を
ブログにアップする予定です。
 
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