アメブロに移行して初ブログです。

 

 昨日の一般質問のうち、「県立高校へのエアコン設置の部分の質問と答弁、一問一答の内容をそのまま紹介します。

 

 とにかく知事の答弁がひどかったので、ますますやる気がわいてきた質問になりました。ぜひお読みください。

 

<壇上からの質問と答弁>

 

角野

○次に学校へのエアコン設置についてうかがいます。昨年度から今年度にかけて、県内の小中学校の普通教室へのエアコンの設置が順次すすめられています。県立でも中学校と特別支援学校で設置が始まり、よかったと思っています。問題は県立高校です。昨年10月の決算特別委員会で設置を求めましたが、当時の教育長からは、「設置費用と維持管理費が大変」「ハード整備の課題が山積」などを理由に、「エアコン設置は最優先ではない」と、こういうことを「けんもほろろ」というのかと思うほど、けんもほろろの答弁でした。あらためて現教育長にうかがいます。県立高校普通教室への設置について、どう考えておられますか。

 

○全国的には高校にも設置が増えてきています。本県の県立高校では、昨年の9月時点で78校の普通教室1200室中設置は29室、2.4%で全国では北海道、青森に次いで3番目の低さでした。しかも、設置されている29室中24教室はPTAが独自に設置、維持している仙台二高のもので県のお金は一銭も入っていません。情けない限りです。仙台でも仙台市立の高校への設置が始まりました。

 設置業者等の関係で一気には難しいと思いますが、決断して順次すすめることを求めます。お答え下さい。

 

教育長

 県立高校への空調設備設置については、国の補助制度がなく、すべての普通教室に一律に整備するには、多額の予算が必要となることから困難であると考えております。

 なお普通教室以外については、学校の実態をふまえながら、体調不良となった生徒等への対応が必要となる保健室、騒音等の理由から窓を開放することが困難な図書室や音楽室、設備の保護・保全が求められるコンピューター室や視聴覚室などへの設置を進めております。

 

<再質問・一問一答>

 

角野

県立高校へのエアコン設置ですが、今回もまったくやる気を感じない答弁でした。ちょっと確認ですが、教育長は、そもそも普通教室にも必要だとは思ってらっしゃるんですよね。

 

教育長

空調設備について、すべての学校に設置されるということが理想的だとは思っておりますが、整備費、維持管理費を考えると、いま設置ということに踏み切るのは困難だと認識しています。

 

角野

私は最優先課題の一つだと思います。宮城県の設置状況はほんとに異常だと受け止めるべきです。仙台二高を除く5教室は、宮城県総合教育センターと同じ建物にある通信制の美田園高校です。それだけです。知事にうかがいますが、異常だと思いませんか。

 

知事

いや、そういう風には思いません。

 

角野

 ぜひ、異常であり、非情だと受け止めていただきたいと思います。ちょっとうかがいますが、県が責任を負っている学校や教育施設、文化施設、社会的施設でエアコンがない施設って他にありますか。総務部長にうかがいます。宮城大学の講義室のエアコン設置状況はどうなっていますか。

 

総務部長

宮城大学におきましては、講義室、演習室、自習室等の部屋にエアコンは設置してございます。

 

角野

入っていると。警察本部長にうかがいます。県内の警察署はどうでしょうか。留置所も含めてお答えください。

 

警察本部長

すべての警察署にエアコンは設置してございます。留置所にもすべて設置してございます。

 

角野

留置所にもちゃんとついてます。調べたところ、宮城刑務所と仙台、その他の拘置所には付いてません。国の施設ですが。県立高校はまさに留置所以下なんですよ。刑務所並み。この異常さを自覚すべきと思うのですが、ほんとに異常だと思いませんか。

 

知事

宮城の夏は、たしかに暑い日はございますけれども、夏休みをのぞきますとそんなに耐えられない暑さじゃないし、角野議員も私も同じ世代ですけれども、自分が高校の時を考えると、何十年前であっても、それで勉強できなかったわけでないし、角野議員のように優秀な学生さんもおられたわけでございますよ。そう考えますと、暑さで耐えられなくてということではなく、逆に私は暑さに耐えれるような体力を持ったそういう子どもになってほしいと強く思います。

 

角野

国もね、「暑いときは冷房かけてください」って言ってるんですよ。ほんとに時代遅れの考えですよ。昨年の夏は特に6月から7月にかけて異常な暑さでした。我が会派のある県議にある高校の校長先生が次にように、こぼされたそうです。

「外の百葉箱は30数度でも室内は40度くらいになる。生徒も大変だが、先生もひどくて、授業中途中で何を話しているのか、わからなくなったという先生もいた」とのことです。

私もこの夏、ある猛暑の日に冷房のない部屋で、ある事情で電話かけを行いました。もちろん扇風機を強にし、濡れたタオルを首に巻き、おでこに冷ピタを貼りましたが、それでも命がけでした。

ことは命、人権、労働権の問題です。そういう認識にたって、決断すべきと考えますが、この後に及んで、まだそこまで思い至りませんか。

 

知事

私は高校時代というのは、一番人生の中で体力のある時期でありまして、そういう中で勉強するというのも重要だと思いますし、沖縄とか九州とか、大阪も暑かったです。そういうところならそれは十分考えられると思いますが、夏休みを除いた期間で果たしてほんとにそこまでの優先順位が高いのかと。もちろんお金があれば、それはいくらでも設置すればいいと思います。そういう中で一番優先順位が高い問題なのかと考えたなら、他にやるべきことがあって、厳しい財政の中では、そちらに優先度を振り向けるのは、なかなか難しいという気持ちもご理解いただきたいと思います。

 

角野

教育長はお金がないからできないんだとおっしゃいました。知事はそもそもいらないんだという立場なんですね。

 

知事

財源がいくらでもあればですね、それはやるにこしたことはないと思いますよ。湿度が高ければ除湿をすればいいし、寒いときは暖房もエアコンでやればいいと思います。しかし今残念ながら余裕がないということはわかっていただきたいと思います。

 

角野

財政的理由を言われますが、じゃあどれくらいあったら、どうなったらできるんですか。

 

知事

具体的に何億円、何十億、何百億あればいいということは申し上げられませんけれども、少なくとも財源に余裕が、誰が見ても出るという状況になれば大丈夫だということでありまして、具体的にいくらあればという数字を申し上げるのはちょっと難しいということはご理解下さい。

 

角野

今の知事の下では永遠につかないということですね。国がやらないから、あるいは国の補助がないから県もやらないというのは、県行政として極めて無責任な態度です。県立高校に責任を負っているのは、県なんですよ。県がお金出せばいいんです。あるんですから。設置費用が56億円といいますが、昨年も確認しましたが、起債も打てるんですよ。一気に56億円、現金がポーンと必要だということじゃないんです。毎年黒字も出してるし、いろんな(県庁舎等)整備基金や財政調整関係基金の一部取り崩して頭金にすればいい。そういうことできると思うんですよ。どうなんですか。

 

知事

ですから優先順位の問題で、私はそれよりも他にやるべきことがあるのではないかと考えているということであります。

 

角野

ほんとに悲しい話です。今の県政にないのはお金ではなくて、心ですよ。広域防災拠点にはポーンと324億円、トヨタ関連企業や水素自動車にはお金をつぎ込むのに、えらい違いです。水道民営化には心弾ませるのに、高校生には心を寄せない。ここに村井県政の本質が表れていると思います。

 「温室育ち」という言葉は、悪い意味で使われますが、高校生を温室のような教室に起き続けるような県政であってはなりません。そのこと厳しく指摘して質問を終わります。