カロリンスカへの道(3)
病と老化の元は活性酸素
今から20年ほど前に医学が「病と老化の元は活性酸素」といいはじめました。
今では新聞やラジオ、テレビ、またいろいろな健康情報誌に「万病の元は活性酸素」という表現がしばしば登場しますので、多くの方がご存知だと思います。
また、みの・もんたの「おもいっきりテレビ」という番組であの食物、この食物と紹介されて、店頭から当該食物が消えてしますといったことも多々あったようですが、これら紹介された食物は「抗酸化食物」・・すなわち活性酸素に有効な食物として紹介されていたのです。
医学はまた「・・各個人の遺伝情報を加味し、適切なバイオマーカーによる各個人の酸化度から,発病に至る前段階で発病を防ぐ健康管理が、21世紀の医療の中心となる」と明言し、活性酸素をいかに発生させないか、また発生した活性酸素をいかにやっつけるかが今後の課題であり早急な対策が必要だと示唆しています。
ところが、現実はどうでしょう。言いだしっぺの医学が21世紀もまもなく10年目になろうという今日、いまだにそうした医療を取り入れていないのです。
![]() |
←表をご覧ください。15年前に私が電解還元水に出会ったころ、「活性酸素やフリーラジカルが関与する代表疾患」として紹介されていたものです。
今、私は電解還元水に出会ったころの原点に立ち返ってこの一連のコラムを書いています。当時仮説だったことの90%がいま証明され「カロリンスカへの道」へつながったと私は思います。
そうした視線で改めてこの表を見て、これらの病の治療に「抗酸化治療が行われているのか」と考えたのです。
これらの病の原因は活性酸素やフリーラジカルが関与していることが原因ですから「関与していることが原因である活性酸素やフリーラジカルを消去」してしまえばよいわけですから治療法はひとつしかないはずです。
ところが医学は「あーでもない、こうでもない」と病の原因を無視して、それぞれの病にたいして薬を出して治療しています。原因を無視して薬で誤魔化しているだけだから、薬をやめられないという状況が続きます。病院と製薬会社はニッコリでしょうが患者さんは哀れです。
たとえば部屋の隅に腐敗した生ゴミの容器があって部屋の中が悪臭で満たされているという状況を想像してください。
現代医学は、悪臭の解決方法として「消臭剤」で悪臭を消す方法をとっています。「消臭剤の効果は3時間で消えますので、3時間ごとに消臭剤を噴霧してください」と言っているのです。腐敗はますます進みますから、やがて消臭剤では悪臭が消えなくなります。「では、もっと強力な消臭剤に変えてみましょう」と医師は新しい別の消臭剤を勧めます。
悪臭の原因である腐敗した生ゴミを捨ててしまえば解決するものを、消臭剤で誤魔化しているだけですので永遠に消臭剤が必要となりますが、最後は消臭剤でも悪臭は抑えきれなくなるかもしれませんね。
この例え話に「誰だって部屋の隅にある生ゴミが悪臭の元だって分かるハズだから、消臭剤など使う前に生ゴミを捨てているよ」というあなた、トイレに芳香剤がありませんか?
トイレの臭いの元は「悪臭便」です。([悪臭便は万病の元][悪臭便は万病の元(2)])を参照してください。)
「悪臭便」を放置して芳香剤に頼っている現実と、「生ごみ」の例え話は同じことです。
さて、病の元が活性酸素であれば、活性酸素を還元すればよいわけですから、有効な還元剤を探し出せばよいわけです。
先にご紹介した「おもいっきりテレビ」も還元剤としての食物を取り上げていたわけですから、道理を得た放送だったといえると思います。
ところで1997年5月、アメリカの科学誌「BBRC」に「電解還元水は活性酸素種を消去しDNAを酸化障害から護る」という研究論文が掲載されました。
論文の主旨は
① | 活性酸素は様々な疾患や老化を引き起こす。 |
② | 活性酸素の理想的な消去物質は「活性水素」である。 |
③ | 「活性水素」は水の電気分解によって得られる還元水の中に生成される。 |
④ | 還元水は高いph値、低いDO値、極度に高いDH値、マイナスのRP値を示す。 |
⑤ | 活性酸素を消す働きをSOD様活性と呼ぶが、還元水のSOD様活性は極めて安定したものである。4℃で一ヶ月安定・・・閉鎖(密封)された容器の中では煮沸しても変わらない・・・など。 |
⑥ | 還元水のSOD様活性はその中に含まれる原子上の水素(H→H++e-)の作用によるものであり、分子状の水素(H2)によるものではない。 というものです。 |
<結論>好気性有機体(動物)は酸素を利用する能力を獲得することによって進化を遂げたのであるが、酸素は元来毒性の物質である。最近(1997年)になって、水素分解酵素によって水素が生物学的にも活性されることが報告されるに至った。水素分解酵素ー最も古い酵素(33億年前)の仲間であるがーは可逆的に水素を分解して水素原子にする酵素である。活性ある原子状水素は、細胞代謝の酸化還元反応に関与していたと考えられるのである。水は体内のあらゆる箇所に浸透することができ、脳ー血液関門を含めたあらゆる細胞膜を通過することができる。活性酸素種の毒性を中和するために、電解還元水は理想的なまた極めて強力な抗酸化物であるといえる。細胞生物学、免疫学および腫瘍学における還元水の効果に関して更なる研究が積極的に進められるbきであろう。
白畑教授の研究から、ある医学博士は次のように書いてます。
白畑論文にあるように、酸素というのは元来毒性のある物質なのです。鉄が錆びるのもバターの表面が茶色に変色するのも酸素による作用(酸化)の結果です。 二つ目の問題点は、いわゆる抗酸化物質とよばれているものは「諸刃の剣」に過ぎないということであります。 なお、このような現象はビタミンCのみでなく他の抗酸化物質についても同様に指摘できることになります。なぜなら酸化と還元は常に同時に起きる反応だからです。 三つ目は価格の問題(省略) ー地球上最古の微生物は原子状水素を作り出す酵素をもっていた。 では、なぜ最古の微生物はそのような酵素を開発する必要があったのでしょうか。必要がなければ、そのような酵素を開発するはずがないからです。
もう、おわかりのことと思います。 |
太古の昔、医者も薬もなかった時代、生物は「活性水素」によって生命を護っていたのではないかという。
病と老化の元は活性酸素。「活性酸素やフリーラジカルが関与する代表的疾患」のなかに「喘息」がある。
トリムイオンのユーザーの方々から、還元水を飲用して「喘息」が消えたというご報告を頂いたことをご紹介したところ「自然治癒しうる」という(暗に、トリムイオンのせいではないだろうという)ご指摘をいただきました。ご指摘の通り活性酸素が原因であるわけですから還元作用によって自然治癒しうるわけだということが分かりました。
前回、「カロリンスカへの道」のスタートは「白畑教授を超えて、はるかアラン・カレル博士まで遡ることになるのでしょうか」と書きましたが、活性水素⇔活性酸素が生命の誕生の原点にまで遡るということは「活性水素」は私たち生命体にとって最も基本的で最も重要なものであるということになります。「カロリンスカへの道」のその源は38億年前の微生物まで遡ることとなります。
写真<病の原因が活性酸素であるならば対策もひとつのハズですが・・・>
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |