「アトピーにステロイドは医学界の常識だ」は暴論でしょう。

「アトピーにステロイドは医学界の常識だ」って言ったの誰?を書いたところ、一部から反論をいただいた。しかし、どう反論されようと、世の中の現実を見れば、誰もが「暴論」と思います。
患者が皮膚科に来なくなったのは、アトピーが治ったからだと信じているわけではないでしょうね。
ステロイド難民となって、さまざまな民間療法を求めている人たちがたくさんいます。

三菱樹脂時代の話である。「還元水」を売り出して数年。当社が日本経済新聞に広告を掲載した際に、三菱樹脂「還元水」も載せていただきました。
そのご縁で札幌T会病院の皮膚科のA先生(医師)が「還元水」を購入されました。

長野県・白馬で電解還元水についての「講演会」が行われ、A医師もおみえになりました、講演会が終わって、帰路、A医師と私が二人だけになるチャンスが訪れました。
私は松本駅でA医師と「信州そば」を食べました。「一生もんですよ」と私が誘ったのです。A医師は「信州そば」を堪能され「美味しい。美味しい」と喜ばれていました。「確かに一生ものですね」とA医師。
そりゃあそあでしょう。北海道から信州まで、一生のうち何度も訪れることはないでしょうから…。
そばを食べながら私は疑問に思っていたことを尋ねました。何で「還元水」を購入されたのか?と…。

実は、看護婦さんのお子さんがアトピーで、医学の知識をすべて動員しても治らない。
「それなら、効果があるというものなら何でも試してみよう」と日本経済新聞の広告を見て「還元水」を購入されたそうです。
「で、効果はどうなんですか?」と聞くと「それが、良いみたいなんですよね」という返事。ところが回りの医師が「水なんて」と馬鹿にしているそうなんです。まだ若い温厚なA医師がこのときばかりは「自分たちの患者はちっとも治っていないじゃないか」と声を荒だてました。

その後、札幌へ出張したときもA医師とお会いして親交を温めさせていただきました。今は札幌市内で開業医をされておられます。

先日、生まれたときからアトピーで、ステロイドで苦しんだという40代の主婦の方の体験を聞く機会がありました。
生まれた時からアトピー、喘息で、ステロイドによる副作用で肌はケロイド状になり、思春期には鏡を見て親を恨んで泣いたといいます。

私が涙が出るほど感動したのは18歳の女性Mさんの体験です。協和病院河村院長のお話です。

6月末
▲6月末▲6月末
10月初め
▲10月初め▲10月初め

Mさんは小さいときに発病し、いろいろな治療を行っています。お母さんとともに、あちらにいい治療法があると聞けば出向き、こちらにもっといい治療法があると聞けば、そこへも足を運びました。さまざまな民間療法も試してみました。
なにをやってもよくならない。よくなるはずがありません。ステロイドも断続的に使っていました。「ステロイドがよくない」という話を聞きかじり、自分で勝手にやめてしまった。やめたら、当然リバウンドです。Mさんは頭の中がしっちゃかめっちゃかになっていました。「何も信用できない。どんな治療法も治らない。私の病気は治らない」と思い込んでいました。
お母さんに「何で、こんな子に私を産んだんだ」と詰め寄ったそうです。学校へも行けません。たいへんな状況になっていました。

そんなときに、お母さんが水のことを聞いて、私の病院に来られました。私がMさんに話をしても、「水を変えたぐらいで治るはずがない」と反発します。今まで、いろいろな治療をしてきたけれど、ダメだった。もっともらしい治療もあったでしょう。
「水を変えただけで、なんて治るの」と思っても当たり前ですよ。信用できるはずがありません。数あるインチキ治療法のひとつぐらいにしか思っていなかったでしょう。

私は「まず、お母さんから引き離す必要がある」と思い、入院してもらいました。治療法は水を変えるだけです。もちろん、ものすごくかゆみが強いとか、あるいは二次感染を起こしかけてくれば、それなりの治療はしますが、基本的にはステロイドは使いません。

幸いMさんは自分でステロイドをやめてしまっています。後は水を変えればいい。
ところが、心を閉ざしていますから、看護婦さんたちと会話が成り立ちません。私は「しっかり水を飲むように」といい、あとは看護婦さんに任せています。もっとも、私のいうことも、ろくに聞いてくれませんでした。しかし、私のところにいる限りは、水を飲むしかありません。結局Mさんも4ヶ月足らずでキレイになって帰りました。

看護記録を見ると、最初はまったく対話が成り立っていません。コミュニケーションが取れなかった。ところが、治るにしたがって、どんどん心を開いていきます。本来のMさんになっていきました。
Mさんは自分が治ってきたことを実感したのか、徐々に話をするようになりました。心を閉ざしていたのが、気持ちがほぐれるに従って、病気もどんどんよくなっていった。相乗作用です。仮面がとれたら、本来の明るい子が出てきました。
お母さんとも、ちゃんと対話が成り立つようになった。こういうふうになると私も最高にうれしい。

Mさんは本当は明るい素直な子だったのに、病が性格を歪めて、母親と対立し、あらゆるものに不信感を抱き、ろくに会話しないという、暗くひねくれた性格の子になってしまっていたということを知って、そして、病が癒えて本来のMさんに戻ったことに私は涙が流れました。

最後に、私のお客様の体験です。
他の職場の上司が私を訪ねてきました。「還元水はアトピーに効果があると聞いたんだけど本当かね?」 聞けば甥子さん二人(27歳と25歳の兄弟)がひどいアトピーで、ついに会社に行けなくなってしまったのだそうです。親御さんが「これでは結婚もできない」と嘆いて何とかしたいと相談があったのだそうです。
「治るかどうか、確約はできませんが、還元水を使用している病院で治癒例がたくさんありますから、試す価値はあると思います」と私は答えました。
結局、還元水を購入され、甥子さん二人は還元水を飲みました。丁度8月ころだったので、ぬるめのお風呂に入って、還元水をガブ飲みして汗をたくさんかいたそうです。ステロイドを使用していたのでリバウンドで症状はどんどん悪化したそうですが「好転現象」と割り切って飲み続けたといいます。結局、弟さんは翌年2月、お兄さんは4月に社会復帰されました。

さて、前回「「アトピーにステロイドは医学会の常識だ」って言ったの誰?を載せたところ…
「乳児湿疹は自然治癒しうる。適切な治療を行わない虐待事例」と指摘を受けました。
反論者は日本語を理解できないらしい。文脈を読めば、2歳の女の子がアトピーで、皮膚科でもらう薬、ワセリンとステロイドで使えば使うほど悪くなる。困っていて、いろいろと調べて電解還元水に出会って、還元水を飲用してアトピーが治癒した、という体験談が書いてあります。

反論者は「適切な治療を行わない虐待事例」はここでは、どう文章を読んでも皮膚科の治療法が「適切な治療を行わない虐待事例」としか読めません。
還元水を飲用するようになってどんどん良くなったという体験なのですから、還元水が「適切な治療を行わない虐待事例」とは、小学生だって、この文章を読んでそうは思わないでしょう。
それから「乳児湿疹は自然治癒しうる」というのも暴論でしょう。40代の女性は生まれにながらにしてアトピーで40代になるまで苦しんでおられたのです。その方にとって「乳児湿疹は自然治癒しうる」なんて言われたら、殴りたくなると思いますよ。
一部は「論」を展開しているだけで、事が起きている現場や、苦しんでいる人たちへの思いや温かい心が一片も感じられません。

今回あえて、アトピー治癒例の写真を載せました。ステロイドの後遺症によってどんなにひどい状況になっているのかよ~くごらんいただきたい。このようなヒステロイド難民が沢山いるのです。この方たちの前で「アトピーにステロイドは医学界の常識だ」って言えますか。暴論です!

6月の入院直後12月中旬
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7月初め2月初め
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11月にはこんなきれいに6月初め
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