W杯スキー・上村が5連勝
3月16日7時8分配信 スポーツニッポン
![]() 最終戦も優勝で飾り、笑顔でトロフィーを手にする上村愛子(北野建設)。すでに種目別優勝を決めている上村は2月16日の猪苗代大会から5連勝、10戦中5戦を制した。 通算は7勝=15日、バルマレンコ(イタリア)(REUTERS) |
キングを超えた。フリースタイルスキーW杯モーグル最終戦は15日、イタリア・バルマレンコで行われ、女子で種目別優勝を決めている上村愛子(28=北野建設)が24・50点で第6戦から5連勝を達成。「キング・オブ・スキー」と呼ばれたノルディックスキー複合の荻原健司ですら同一シーズンのW杯連勝は「4」が最高で、日本のエースが金字塔を打ち立てた。
「大きいミスをしないように、その中で攻めるように心掛けた」。硬い雪質の難コースでも強さは変わらない。ターン、エアでトップの得点を叩き出しただけでなく、強い精神力も見せつけた。足腰に大きな負担がかかるコースでの練習で、前日は腰痛のため滑れなかった。高野弥寸志ヘッドコーチは「きょうも痛かったはず」と言うが、影響を感じさせなかった。
98年長野五輪7位の時は高校生。「10年かかってここまで来た。できればこのまま強い選手でいたい」と話す笑顔のヒロインに、敗れたライバルが声を掛けた。「あなたが滑ると難しいコースが簡単そうに見える」――。それは09年猪苗代世界選手権、10年バンクーバー五輪の勝者が誰かを示す言葉だった。
最終更新:3月16日7時8分
上村愛子、有終5連勝に「ビックリ」…W杯モーグル最終戦 (スポーツ報知)
◆フリースタイルスキーW杯 モーグル最終戦(15日、イタリア・バルマレンコ) イタリア・バルマレンコで最終戦を行い、すでに種目別優勝を決めている上村愛子(北野建設)が24・50点で優勝、5連勝で締めくくった。伊藤みき(中京大)は22・33点の5位。上村は「ビックリですね」と青空の下で笑顔を輝かせた。
「最終戦が一番ハードだった」。硬い雪質のコース。足腰に負担がかかり、前日の練習では腰痛のために滑ることが出来なかった。だが、その技術と精神力に、揺るぎはない。快走でターンもエアもトップの得点をたたき出した。
2月16日の猪苗代大会で3季ぶりの優勝。難度の高いエアよりスピードとターン重視で開眼した。その後は負け知らずの5連勝。スキーのW杯では複合の荻原健司が93年3月からシーズンをまたいで5連勝しているが、1シーズンでは日本人最多記録だ。
98年長野五輪で7位になった時は高校生。「10年かかってここまできた。できればこのまま強い選手でいたい」。見据えるのはもちろん、2010年バンクーバー五輪の頂上。「あなたが滑ると難しいコースが簡単そうに見える」とライバルも脱帽する女王が“長期政権”を築き上げる。
![]() 2008年03月15日 W杯フリースタイルスキー・女子モーグル最終戦、5連勝で有終の美を飾った上村愛子。W杯通算では7勝目(イタリア・バルマレンコ)【EPA=時事】 | ![]() W杯フリースタイルスキーの女子モーグル最終戦、 5連勝で有終の美を飾った上村愛子。 |
[ 2008年3月16日8時00分 ]