白金ナノコロイド
調剤薬局で面白いものを売っていた。活性酸素研究の世界的権威である東京大学宮本有正教授が開発した、すべての活性酸素に対応する「白金ナノコロイド」が配合されている「活性酸素を消去するガム」がそれである。
キャッチフレーズがまたかっこいい。
「白金ナノコロイドで配合で健康に」
「白金ナノコロイド」自体に「活性酸素を消す力」があるというのである。
実は、九州大学大学院の白畑實隆教授も電解還元水について「白金ナノコロイド」についてすでに言及している。
2003年の研究実績
研究名)白金ナノコロイドの活性酸素消去効果
共同研究者)濱崎武記等
学会)日本農芸化学会(東京)2003年
概要)電解還元水中の白金コロイドが活性水素供与体として機能する。
白畑教授は電解還元水は電気分解によって「活性水素」が発生し、この「活性水素」が還元力を持っているという研究発表している。
これに対し、異論を唱える学者がいる。すなわち「活性水素」は水の中に安定して存在できない。瞬時に消えてしまうということは科学の常識だ、というのである。
従って、電気分解した陰極水に例え「活性水素」が発生したとしても、それは瞬時に失われてしまうから、「還元力」などあるわけがない。電気分解した陰極水を「還元水」と呼ぶのは間違いである、という論を展開している。
実際に「還元水」に傷んだ「みかん」を浸したところ鮮度が蘇った。先日はあるお宅で冷蔵庫にあった「かぼす」を試した。痛んで黄色くなっていたか「かぼす」が雑談をしている間に見る間に「緑色」に蘇っていく。奥様が驚いていた。
酸化され傷んでいたものが蘇る。これを「還元」という。科学の常識です。
そうすると、異論をとなえている学者の説と、実際の当社の還元水とは符合しない。つまりの当社の還元水は「還元力」が瞬時に失われていないという事実が示されている。嘘か信が誰でも簡単に実験できる。論でなく、実際に実験してみればわかることである。こんな簡単なこともやらずに優秀な頭脳だけて「論」(これを机上の空論という)を展開して意気がってみても所詮机上の空論。実験のひとつもやってみてよ、と言いたい。
白畑教授の著書に次のような説明がある。
水(H2O)は水素イオン(H+)と水酸イオン(OH‐)に常に弱く分解している。水を電気分解すると、水素イオン(H+)は陰極から電子(e‐)をもらい、活性水素(H)となる。また、同時に金属イオンが電子(e‐)をもらい、金属ナノコロイドが生成される。この金属ナノコロイドが活性水素を吸着・吸蔵することで、安定した状態で水に貯蔵されるものと考えられる。
また、白畑教授研究チームは、機能水シンポジウムにおいて、白金メッキの電極を使用しており、電気分解の結果、電解還元水中に、nmサイズのコロイド状白金ナノ粒子が存在し、合成白金ナノ粒子がin vitroで活性酸素種(ROS)を消去することを報告している。
さらに、今年の機能水シンポジウムでは、白金ナノ粒子の実験の結果細胞毒性は弱いと推測され、白金ナノ粒子は細胞に対する効果的な抗酸化物質として期待できることが明らかになった、と発表している。
電解還元水の還元力に異論を唱える学者は、白畑教授の「白金ナノコロイド」の研究に対しても、生態への影響ということで噛みついていた。しかし、来年からは「白金ナノコロイド」がブームになる。
先に紹介した「活性酸素を消去するガム」もそうだが、化粧品やサプリメントが市場に続々登場する。
「電解還元水がムニャムニャ」と批判している場合ではない。ぞくぞくメーカーが「白金ナノコロイド」を取り入れた商品を開発して市場に参入してくる。活性酸素研究の世界的権威である東京大学宮本有正教授までが登場されたとあっては、我々にとってはいよいよ「面白いことになってきた」し、批判組は「困ったことになってきた」というのが2007年になるだろう。
![]() |
![]() |
ただし、ここに述べたことは薬事法では一切認められていない。科学の進歩を無視して、旧態依然のことを守ろうとしている薬事法も現実の起こっていること、これから起こることに対して取り残された存在になるのではないだろうか。
新しい科学技術が発展しはじめる。21世紀も7年も経過したのだから…。