インフルエンザを免疫力で迎え撃て!

鳥インフルエンザの世界的流行が心配されている。鳥インフルエンザは人間には感染しない、とたった1年前にはそういう情報が流されていたはずである。鳥インフルエンザは心配ないのだと…。

それが1年経ったらどうだろう。この冬100万人が死ぬとかセンセーショナルな報道まで現れた。このようなことになると、これは、情報がいかにコントロールされているのかということの証かもしれない。もっとも、科学そのものが、この程度のレベルだったのかもしれないし…。こういう現実をみせられると、電解還元水を批判している科学レベルもたいしたことはないのだから、批判そのものが当てにならない。実際の体験に勝るものはないということだなあ、と私などすぐにニンマリとしてしまう。。

ところで、お粗末なのは鳥インフルエンザを迎え撃つワクチン。絶対数が足りない上に、副作用が報じられている。所詮薬は薬。そんなもんに頼るより、人間には免疫力というものがある。戦争をするには兵器を揃える。ところが手入れが悪くてサビついていたら、戦いに役に立たない。免疫力も同じこと。体がサビついている人は免疫力もサビている。だから、ピカピカに磨きあげる必要がある。それには普段からの健康管理が大切でしょう。体を作るのは食べ物です。そして水はすべてに介在しています。どうせ水を使うなら良い水を生活にとりいれたら
ところで、新型インフルエンザの流行の可能性は? 夕刊フジに国立感染症研究所の安井良則医師のお話が載っていましたのでご紹介いたしましょう。

■新型流行の可能性は
鳥インフルエンザに端を発した新型インフルエンザの世界的流行が心配されている。安井医師も、流行の可能性は「充分にある」と断言する。
「本来インフルエンザウィルスというのは鴨やアヒルのような水鳥が持っているもの。鳥と人間はウィルスを取り込むレセプターが違うので直接感染はしないが、ブタは両方のレセプターを持っているため、ここで交雑する可能性があります。また、ヒトの体内でも交雑が起こる可能性がありますが、特にヒトへの感染が確認されている東南アジア諸国はトリ・ヒト・ブタが濃密な環境で暮らしており、そこで発生した新型インフルエンザが世界的に勢力を拡大する危険性は十分考えられます」

■増殖抑制タミフル
インフルエンザの治療薬として知られる「タミフル」。その名前は聞いたことがあっても、効果のメカニズムを知っている人は以外に少ない。インフルエンザ特有の増殖法に関係した作用をする。
「インフルエンザウイルスは、自分で増殖することができません。人間ののどの粘膜から細胞に入り込み、そこで『自分と同じものを作れ』と指令を出し増殖し、これを次々と繰り返していきます。増殖して次の細胞に移るとき『ノイラミニゼータ』という酵素を必要とするのですが、タミフルはここに作用します。つまり、この酵素を作用させないようにして、増殖したウイルスが細胞から外に出るのを妨害するのです。そうしている間に人の体に抵抗力が出来て、最終的にウイルスに勝利する-というのがタミフルのストーリーです」
ウイルスをやっつけるのは人間自身の免疫力で、タミフルはそのサポート役ということだ。

■”基本”が防御方法
新型インフルエンザが猛威を振るったとき、われわれはどう迎え撃てばいいのか。
「まずは今のインフルエンザと同様の防御が大前提です。日本だけでも昨シーズンは100万人以上が感染して1万人以上が命を落としている。手洗いとうがいを励行し、外出時にはマスクをするなど、従来通りの予防法が最大の防御方法となります」

残念ながら今シーズンのワクチンでは新型インフルエンザへの効果はないという。
「新型インフルエンザには、実験室レベルではタミフルが効果を発揮しており、国としての備蓄は急務です。でも日本はタミフルの備蓄が遅れています」

大正時代にスペインかぜが流行したときには、乗務員の確保が困難で鉄道運行にダメージが生じたほどだったという。
過労も抵抗力を奪う大きな原因。残業もほどほどに。

=11/22・夕刊フジ=