さかな、さかな、さかな、さかなを食べよう。

厳しい残暑が続いているが、暑さに負けないコツは魚を食べることだという。魚を2日に1回は食べると、かなりパワーアップできることが分かった。がんなどの死亡率も低減するというから一石二鳥だ。(石堂徹生) 

=8/10夕刊フジ=

2日に1回食べる男性はがんなどの死亡率が3割減
[食べて長生き]

魚が秘めたパワーについて、中村保幸・京都女子大学家政学部教授(以下同)は、こう語る。
「全国約9000人を19年間追跡調査したら、『2日に1回』魚を食べている男性は、『週1回未満』にくらべて死亡するリスクが3割も低かった。魚に含まれる不飽和脂肪酸や良質のたんぱく質など、魚の”総合力”の効果です。これを夏バテ防止に生かしましょう」
1980年、旧厚生省が男女約1万人(30-64歳)を対象に国民栄養調査を実施。それを当時、滋賀医科大学に在籍していた中村氏らが、99年まで追跡した。
その間、がんなどさまざまな原因で死亡した1835人(うち男性995人)の結果を分析した。すると男性で、魚を「週1回未満」食べて死ぬ危険度を1とした場合、「2日に1回」は0.7、「1日1回」は0.75、「1日2回以上」は0.67だった。
「これで、魚を食べる頻度が高いほど死ぬ危険度が下がることがわかった。ただ、頻度が2倍高くなっても死ぬ危険度はそれほど下がらない。ムリをせず、『2日に1回』を目標にしたい」
昨年1月に中村氏が学会で発表して以来、”2日に1回”が定説になってきた。

2つの脂肪酸DHAとEPAで悪玉コレステロールや血栓撃退
[何が体にイイのか]

いったい何がいいのか。それは、脂肪の主成分・脂肪酸とタンパク質だという。
「魚の脂肪酸は不飽和脂肪酸(オメガ3不飽和脂肪酸)で、それが魚の体内では最終的にDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)の形で存在する。そして、これが私たちの悪玉コレステロールを減らしたり、血小板の凝集を抑えるのに役立ちます」。
EPAはDHAになる一つ前の段階の脂肪酸で、DHAとEPAはほぼ同じと考えていい。その働きの一つが、悪玉コレステロールを減らすこと。悪玉コレステロールは血管の内側の壁にへばりつき、血管を固くして動脈硬化を起こす。DHAとEPAは動脈硬化をお起しにくくする。
二つ目が血小板の凝集を防ぐこと。血小板の役目は血管の破れをふさぐことだが、凝集といって、必要以上に血小板が集まると、血管の中に血栓を作り、脳血栓や心筋梗塞などの原因になる。DHAとEPAは、その血栓を溶かし、脳血栓や心筋梗塞などにかかりにくくする。
「その他、DHAとEPAの動物実験による体重増加の抑制や、大腸がんの予防効果なども報告されています」

アルツハイマーや鬱にも効果
必須アミノ酸比率もよく消化・吸収もスムーズ
[どの魚がイイのか]

DHAとEPAにはさらに、アルツハイマー予防や、うつ病を少なくする脳・神経関連効果もあるという。
「一方、魚のタンパク質には、食品から摂取しなければならない必須アミノ酸が、肉や植物性のタンパク質よりも、バランスよく含まれ、消化・吸収もスムーズです」
つまり、あれやこれやの働きで、魚は私たちの生活習慣病を防ぎ、総死亡率を下げるのに役立ってくれるというわけだ。
DHAやEPAの含有量が多いのはマグロのトロ、サンマの生(刺身)、ウナギのカバ焼きがベスト3。さらにイワシやサバ、アジなどの青魚にも多い。
たまにはマグロのトロの刺身がウナ重の特上を奮発するか。出回り始めたサンマの刺身や塩焼きで家族だんらんか。フトコロとご相談を。

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魚が健康によいことは分かっていても、なかなか食べるチャンスがない。例えば、わが事務所界隈ではラーメン屋が多くて魚を食べさせる店が少ない。
サラリーマンの昼食は、予算の関係もあって「吉野家の豚丼の並み!」やコンビニの弁当。皆様はいかがですか?
笑い話があります。亭主はそんな昼食で質素にすませているのに女房族はお友だちとレストランでピーチクパーチクお喋りの花を咲かせてお食事。どうりで女性のほうが長生きするわけだ。亭主族はせめて吉野家では豚鮭定食をたまには食べたい。
ここで書いたことは当たらずといえども遠からず…。いかがですが? だからサラリーマンに生活習慣病や脳梗塞、心筋梗塞の突然死が多い。

ところで、魚は水銀やダイオキシンが多く含まれていて、安全性はどうなの?という問題がある。ところが、確か産経新聞の社説で、言われているほど危険はないから魚を食べよう、という事が載っていた。肝心の新聞を紛失してしまったので、詳しいことは書けないが・・・・。

若い人は魚の匂いが嫌いで(特に焼きざましの魚の匂い)魚を食べないという人も多いようだ。魚より肉。それでマックは若い人でいっぱい。けっして健康的な食事はしていない。魚だけではない。食の安全性の不安は食全体に及ぶ。でも人間は食べなければならない。

ところで、体内に入ったダイオキシンや水銀はどこから排泄されるかというと母乳と汗腺。母乳を飲んでいる赤ちゃんの安全性が問われる所以である。だったら還元水を飲んで汗をたくさんかいたらよい。お風呂に入って汗をかけばいい。水道水のお風呂ではものたりない。電解還元水風呂。この温泉力が威力を発揮する。
汗をかいてラジウム効果。そのうえダイオキシンや水銀を排出してくれる。だったら魚をいくら食べても安心だ。
電解還元水を飲んでお風呂(家庭で温泉)に入ってリラックス。これで天下無敵の健康になれれば言うことなしではないでしょう。如何でか、皆さん!!