保育園の毎年恒例の行事で、親子観劇というものがある。
市の文化会館にやってくる劇団の演劇を
親子で鑑賞しにいくというもの。
毎年、秋か冬に行われる。

きょうの劇は
「3びきの子ぶた」と「金のがちょう」
両方ともおなじみのおとぎ話だ。

「3びきの子ぶた」は、イギリスの民話で、
出版は18世紀後半だが、物語そのものは
もっと古くから存在していたと考えられている。

かあさんぶたは、子どもたちに自分の家を建てるように言い、
外の世界へ送り出す。

1番目の兄さんぶたは藁の家、2番目の兄さんぶたは木の枝で、
3番目の弟ぶたは、レンガの家をそれぞれ建てる。

そこにおなかをすかせた狼がやってきて、
1番目、2番目の兄さんぶたの家を次々に吹き飛ばし、食べようとする。
兄さんたちは、命からがら弟ぶたの家に逃げ込む。

狼はれんがの家も吹き飛ばそうとしたが、
丈夫なつくりの家は微動だにしない。
体当たりも試みるが結果は同じ。

最後に狼は煙突から入ろうとするが、
下には熱湯の鍋が仕掛けられ、
そこに飛び込んで、狼は逃げていく、という展開だった。

家にある『三びきの子ぶた』のえほんは、
話がちょっとちがうので紹介しよう。

世界名作おはなし絵本 
『三びきの子ぶた』 (小学館)
 文・森山京 絵・おぼまこと
湘南子育て日記

まず、兄さんぶた2人は狼に食べられてしまう。
残った弟ぶたに狼は、カブ取りやリンゴ取り、
また、市場に行こう誘って
何とか弟子ぶたを外に出そうと試みる。

頭のよい弟ぶたはその手には乗らず、
逆に狼をだまして困らせる。

また、樽の中に入って坂を転がり落ち、
狼に衝突させようと襲ったりする。
「樽の中に隠れてきみを驚かせたのは僕だ」
と告白し、狼をかんかんに怒らせる。

煙突から落ちてきた狼を熱湯の鍋に入れたところは同じだが、
子豚はすぐさまふたをかぶせて、ぐつぐつ煮て、
ばんご飯に食べてしまった。
それから子ぶたはずっと幸せにくらした、というおはなし。

劇のおはなしより複雑で、残酷だ。
多く出回っているこども用の絵本なども劇と同じで、
差し替えられているものが多い。

子どもを怖がらせないようにしようという配慮であろうが、
私は、差し替える必要はないと思う。
残酷なものであっても子どもはそれをお話として
そのまま受け入れるのではないだろうか?

死を隠してしまうことによって話がうすっぺらくなり、
子ぶたや狼の命の躍動感が弱められてしまうような気がする。
また、違った話が記憶に残るということは、
何か子どもたちをだましているようで、違和感を感じる。

とはいえ、娘は友達と演劇を大いに楽しんでいた。
ときどき上がる大きな歓声や拍手が印象的だった。

湘南子育て日記
家に帰ってから娘が描いた絵
(木の家の前で3兄弟が歌って踊るシーン)