息子の学級によみかけせに行った。

きょうのえほんは、
「山のとしょかん」
肥田美代子・文
小泉るみ子・絵
(文研出版)

湘南子育て日記

(あらすじ)

山の中で畑仕事をしながら一人で暮らすおばあさん。
仕事を終えて、家に帰ると押入れに入れてあったえほんを古い箱が
座敷のまんなかにおいておいてあり、ふたが少しあいていた。

おばあさんは、それらのえほんを
昔子どもたちによんであげたことを思い出しながらえほんを読み返す。
そして、畑仕事のあいまにも、声をだして読むようになった。

ある晩のこと、男の子が現れて、えほんを読んでほしいと言う。
おばあさんはその子の願いをこころよく受け入れて、
読んであげ、その本を貸した。

次の日の夜、男の子は昨夜借りた本を返しにくる。
そして、おばあさんは1またえほんを読んであげ、
その本を貸してやる。

えほんをとおした二人のやりとりをおばあさんは楽しいと思う一方、
夜中に一人でやってくる男の子のことを不思議に思っていた。

おばあさんはよみきかせのあと
家に帰る男の子のあとをつけることにした。

湘南子育て日記


なんと、男の子の正体はたぬきの子どもだった。
男の子はお兄ちゃんとみえて、
おばあさんから借りたえほんを
きょうだいたちに読んであげていたのだった。
それもおばあちゃんの読み方そっくに。

湘南子育て日記


おばあさんは、こだぬきのきょうだいたちのために
たくさんのえほんを縁側に並べて、
好きな本を選べるようにしてあげた。

湘南子育て日記

というお話。


なんだか、心がほんわかしてあったかくなる話だ。
おばあちゃんのこどもを思う気持ち、
たぬきのお兄ちゃんが弟・妹を思う気持ち、
こういうやさしい気持ちを
私もいくつになっても持ち続けたいと思う。

学級のこどもたちも静かに集中して聞いてくれて、
これもまたうれしい限りだ。

男の子の正体は、実はたぬきだった、という落ちで、
煮豆の火をとめる場面で、
おばあちゃんそっくりにせりふを言うシーンが
学級の子どもたちの笑いを誘っていた。

笑いの要素もしっかり入っていて、
全体的に話の構成が面白い。
挿絵もでしゃばることなく、それでいて存在感がある。
ストーリーとの一体感が絶妙で
本当にいいえほんだと思う。