話が前後しますが汗入院初日のお話です。

お昼過ぎに入院して
バタバタしながらも
お隣の方にご挨拶、は
しておきたかった。

カーテンが開いているのを確認して

「こんにちは、mkです。
明日手術なのでご迷惑をおかけしますが
よろしくおねがいします、すみません」

と。
入院してるのは私と、そのAさんだけだった。

Aさんはにこやかに
「こちらこそ。あなたの前にも3日で退院の方が結構いらしてたわ。同じ手術かな?」

私はざっと説明した。
「ああ、じゃあ同じかな。あなたが来るまで個室みたいだったわー。みんな帰ってくのが早くてね」

看護師さんとのやりとりから
Aさんは もっと大変な病気のようで
でも、変に気を使うのも 失礼なようで…
初めはどう接していいのかわからなかった。

でもAさんはカーテン越しに
沢山本を読んでいて、読まなくなったら書籍コーナーみたいなところに寄付していることなどを
気さくに話してくださった。

この本が面白かったから読んでみて!と
勧めてくれたので
手術の前に、私はその本をお借りしに
デイルームへ行った。

長い間、手術を待っていらっしゃるのか
病棟に上がってきたときから同じ方が何時間も
座っていた。
軽く会釈して、本を棚から取り出す。

どうか少しでも早く
ご安心されますように…


部屋に戻り、ベッドに横になって
どちらからともなく話し始めて
Aさんの現状 ここまでの経過などをお聞きして
ただただ私は聞き役になった。

安易な言葉なんか言えなくて、でも
「今はきっと、ゆっくり…お休みをするときなんですね」
と だけお返事した。

私もこれまでの事を話した。
手術は治療と検査を兼ねているから
まだ先がわからない、でもその時にまた考えるしかない…と。

「本当にね、大変だけど。ここはみんないい人だから。仲間も沢山いて。辛いことも多いけど、安心していられるから大丈夫」

私は高度異形成になって
何で、ましてや今こんな事に?ってばかり考えていたけど
どれだけ大変でも
前を向いて生きていくこの病棟の皆さんに
気持ちを変えられた気がする。