どうも、ルパン三世とウルトラマンとギャグアニメ全般と笑ゥせぇるすまんをこよなく愛しているNUHUHUです。
まず初めに、今回はアニメ批評では無いのでご了承下さい。
現在MARVEL映画はアベンジャーズが完結に向けて動いており、10年以上に渡る歴史に幕を下ろそうとしていますね。
そんな中、MARVELで様々な作品を生み出してくれたスタン・リーさんが亡くなったのは、とても驚きでショックでした。(リーさんはMARVEL映画のどこかにチョイ役で出演していて、それを探すのも作品を見る時の楽しみでもありました。)
さて、デッドプールやヴェノム等、シネマティック・ユニバースでは無いMARVEL映画も公開されていますが、ヴェノムが「ある作品」のスピンオフである事は皆さんご存知だと思います。
ですが、その「ある作品」が日本で制作されていた事があるのをご存知でしょうか?
スパイダーマン(1978~1979)*東映制作のTVドラマ
こちらの作品は、「3年間の間は、お互いのキャラクターを自由に制作しても良い」という東映とMARVELの契約により東映側が作った作品です。
とはいえ、スパイダーマンというキャラクター以外は完全に東映オリジナル作品として作られていて、敵が悪の組織だったり、レオパルドンというロボットをスパイダーマンが操縦する等、アメコミ要素が薄い作品です。
ですが、ストーリーは極めて真面目に作られていて、しっかりとしたヒーロー物になっています。
先程の契約が切れた事で著作権が複雑になり、東映が自由に扱えなくなってしまいました。なので、今回のブログでも写真は載せていません。気になる方は検索してみて下さい。(ちなみに、現在は東映側が積極的にこの作品の事を語る事はあまりありませんが、2005年にDVDBOXが発売されました。)
ところが、近年になり劇中でスパイダーマンが名乗る口上がネットで話題を呼び、ネタキャラ化していきました。(口上は、いくつかパターンがあるのですが一番有名なのが「地獄からの使者、スパイダーマン!」。さらに、力んで言っているので最後の「ン」が切れて「スパイダーマッ!」と言っている様に聞こえる事もネタにされています。)
そして、こういうネットでの人気をMARVEL側が感じたのかは分かりませんが、最近の公式作品で遂に東映版について触れられる様になりました。
事態が大きく動いたのは、2014~2015年に放送されたアニメ「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」。
第27話に登場したデッドプール(CV:子安武人)が、「地獄からの使者、デッドプール!」と名乗りました。
(余談として、刀キャラ繋がりで「また、つまらぬ物を斬ってしまった。」という台詞も言っています。)
このアニメも日本とMARVELの共同制作で日本放送された作品で、まさに公式パロディと言える台詞でした。
さらに、同時期の2014~2015年に雑誌展開された「スパイダーバース」(様々な作品のスパイダーマンが時空を超えて集結し共闘するという漫画)で、何とまさかの東映版がレオパルドンと共に参戦を果たし、初の公式アメコミ作品に登場しました。
↑日本版の表紙。イラストはワンパンマンでお馴染みの村田雄介さん。
しっかりと、「地獄からの使者」という名乗りも残してくれています。
そして、一番新しい物としては2018年9月7日に発売されたPS4のゲーム「Marvel's Spider‐Man」。
台詞の一つとして「地獄からの使者、スパイダーマン!」が入っていて、本家本元のピーター・パーカーのスパイダーマンが言ってくれます。(ピーターのCVは興津和幸さん。)
世界的に人気のスパイダーマンが日本で制作され、さらに後の作品に色々な影響を与えていると思うと感慨深いですね。(ちなみに、スーパー戦隊にロボットが出る様になったのは東映版の影響。東映版の放送時期は、ジャッカー電撃隊とバトルフィーバーJの間。)
いつか、東映版のスパイダーマンが正式に復活する日も来るかもしれませんね。
では、この辺で。