【天声人語】2006年06月12日

 事故の記憶を後世に伝える試みが始まっている。日本航空が羽田空港近くに今年4月つくった「安全啓発センター」には、85年に墜落したジャンボ機の圧力隔壁が置かれている。

【感想】
キーワード:経験
 人は不完全な生き物で、いくら考えたところで起こりうるすべての事象を列挙することはできない。だからこそ、自らの過去の経験のみでなく、歴史を学び、先達の経験を活かす。歴史とは、過去を知るだけでなく、未来を切り開くために学ぶものであると考える。
 しかし、歴史は繰り返すという。人の不完全さ、愚かさを象徴する言葉のように感じる。それでも、学ぶことはやめてはならないと思う。それでいくらかの前進があるのなら、続けていかなければならない。
 負の遺産、負の歴史というものは抹消されてしまわれがちであるが、それを公開し、白日の下にさらすことは有用であると思う。与えられるインパクトが大きいほど人は忘れないものだ。
 いかに過去を学び、未来に活かすか。これが安全への取り組みには非常に重要であるのではないか。