【天声人語】2006年05月10日
最高検察庁が、検事による取り調べの一部を、ビデオで録画・録音する方針を固めた。これまでは「密室でのやりとり」だったから、画期的な変化だ。09年5月までに始まる「裁判員制度」を前に、審理を迅速にするのが狙いという。制度を定着させるための現実的な対応の一つなのだろう。
【感想】
キーワード:記録
人の記憶は曖昧であり、人がつける記録は正しいとは限らない。犯罪の真相、または適切な処罰を決めるためにはもっと信頼の置ける記録が必要だろう。取り調べの様子をビデオを撮ることには賛成だ。
人のできないことを機械で補う。これは機械の正しい使い方なのではないだろうか。
撮られるほうにしてみれば、すべて目に見える形で残るのだからプレッシャーが大きいだろう。しかし、だからといって、今までどおりの不正確な記録に頼っていたのではこの先、どんな問題が起こるかわからない。
現状のまま、ズルズルと何も変えないままでは、腐ってしまう。腐敗したことにさえ気づかないかもしれない。新しい風を入れることが必要だろう。