【天声人語】2006年05月01日

 ちょっとした進化だ。鳥取県がホームページに載せた予算書に「検索機能」をつけた。技術的に難しいことをしたわけではない。ただ、情報を見せる側から、読む側へと、視点を百八十度転換させた点が新しい。


【感想】
キーワード:視点
 一つの出来事でも、見方を変えれば考え方も変わる。人の感情など極めて主観的で自己中心的なものだ。「中立の立場」や「一歩引いた視点」というのはなかなか難しい。
 さて、鳥取県の新しい視点は技術的な新しさは皆無で考え方が新しいそうだ。世間一般では当たり前のようにやっていることも、お役所がやるとニュースに載るほどのこととは。随分と遅れている、むしろ恥ずかしいと感じるくらいだ。
 この視点だが、考え方は確かに他とは違う。見たい人が見やすいように作って、問題点が見つかったら指摘してもらうのだ。お金もかからない。自分のミスを他人に指摘してもらおうとする。斬新というか、面の皮が厚いというか。そんなものでも変わろうとする心意気があるのなら、他の自治体でも実施してもらいたい。