【天声人語】2006年04月18日

 松田正隆さんの戯曲を映画化した「紙屋悦子の青春」は、昭和20年の鹿児島を舞台に、特攻で出撃する青年と、その友や知人の娘との交流を描く。タイトルを掲げる冒頭と最後を除いて、音楽が入っていない。


【感想】
キーワード:音楽
 映画やドラマで流れる主題歌や挿入歌は、その場面を盛り上げるための重要な演出だ。ドラマで使われた名も知られていない歌手の曲がヒットするということもよくある。場面と曲の相乗効果が、曲の売り上げを伸ばしているのか。
 曲を聴くと昔の記憶が呼び起こされることがある。「思い出の曲」というやつだ。人は曲と場面を関連付けて覚えることがある。そういう曲はいつ聴いても懐かしい。

 現代人は音楽と密接に関わっている。だが、CDは売れなくなっているという。レンタルで済ませたり、インターネットでダウンロードする人が増加したせいだろう。技術の進歩が業界を揺さぶっている。
 これから先も、音楽は人と密接に関わり続けるだろう。このまま廃れていかないでほしいと願う。