【天声人語】2006年04月17日
島尾優(まさる)さんは徳島県阿南市の漁師だった。5年前の春、沖合で操業中に漁網の巻き取り機に巻き込まれて亡くなった。45歳だった。
事故のとき、喜美子さんは小学5年だった。「とても悲しかった」とつづり、「母はショックのあまり、食べ物がのどを通らないほどだった」と書いた。
どうやって立ち直ったのですか。母親の抄子(しょうこ)さんに尋ねた。寝込んでいた抄子さんのそばで、喜美子さんが「試練はな、乗り越えてこそ完璧(かんぺき)やろ」と言ったそうだ。
【感想】
キーワード:試練
順風満帆な人生を歩む人はあまりいない。時期も程度も内容も様々だが、誰もが壁にぶつかる。
自分にとっての試練はいつだったろうか。
まずは高校1年のとき、1学期の期末試験で赤点を取ったことか。中学まではそれなりに成績はよかったが、これからは違うということを思い知らされた。
次は受験か。1年浪人した。結果的には自分が思っていたよりもよいところへ行けた。壁を乗り越えたということだろうか。
そして、就活と卒論。卒論の壁は何とか越えたが、まだ就活の壁が残っている。今までよりも高いが、前は見上げるほど高かった壁が、今では少し低くなった気がする。
これから先、今よりずっと高い壁が立ちはだかるのだろう。そこにたどり着くためにも、今はただ目の前の壁を越えて進む道を探す。