【天声人語】2006年04月16日

 昨年亡くなった丹下健三さんが設計した東京都庁は、わずか15年で傷みが目立っているという。完成当初は奇抜なデザインで「バブルの塔」とも呼ばれたが、職員がバケツとビニールシートを使って、雨漏りを防いでいるのが現状だ。「見栄え」と使い勝手の両立は、どこでもなかなか難しいようだ。

【感想】
キーワード:見栄え
 奇抜な外見は確かに一見すると目を奪われるものだが、見慣れてくるとどうということも無くなる。それならば見栄えよりも機能性を重視したほうがいいものだが、そうでないものもたくさんある。やはり、それは人は外見にだまされやすいからなのだろう。
 建物のデザインを重視すれば、そうでないものに比べて金がかかる。建設時だけでなく、その後の維持費もよけいにかかってしまう。
 そこを使う人にとっては外見よりも中身のほうが大事だ。計画する側も実際にデザインする側も、利用者のニーズがわかっていない。これらのギャップを埋めるのもプロの仕事だが、なかなか難しいらしい。