*このオリジナルの記事は、2016年11月に書いたものになります。だいぶ時間が経過しておりますので、若干修正を加えました。ご了承頂けますようよろしくお願い致します。
レトロゲームを遊んだり、それに対する記事を書いていると、当時の事を思い出します。特に、アーケードゲームを中心にしているので、当時のゲームセンターはどうだったかな、と頭の中がタイムスリップしています。
その中でふと、今の僕にとって重要な事を思い出しました。「ゲーム博物館」の存在です。
僕は学生の時、セガの家庭用ゲーム機「メガドライブ」の専門誌「BEEPメガドライブ」を愛読していました。メガドライブ自体がマニアックで、田舎に住んでいた当時は入手するのも大変で、書店には1,2冊しか入荷しませんでした。そんな事から、発売されたらすぐに購入するのが鉄則でした。発売日なのに発売されず、1日ずれる事も多かったので、発売日とその翌日に本屋に足を運んだものです。
そして「BEEPメガドライブ」のライターの中に、渋谷洋一氏という方がいらっしゃいましたが、その方が東京浅草に「ゲーム博物館」と言うゲームセンターを開いたと書いていました。
記憶があやふやなので恐縮ですが、当時はアーケードゲームも新しいゲームが頻繁に発売されており、ちょっと時間が経つと遊びたいゲームが無くなっていました。
そこで、渋谷氏自身がコレクションとして集めたゲーム(基板)を、遊べるようにしたのがゲーム博物館のコンセプトだったと思います。店内には、すでにセットされているゲームもあるのですが、リストにあるゲームであれば500円でゲームを入れ替える事ができ、値段分(5回)が遊べるシステムでした。
いつか行きたいと思っており、就職を機に行く事が出来ました。僕が行った時にはすでに浅草に店はなく、僕自身どうやって調べたのか覚えていないのですが、「西小山」という場所に移転していました。
狭い店内はテーブル筐体でビッシリ埋め尽くされており、まさに昔のゲームセンターそのものでした。ゲーム博物館には何度か足を運んだのですが、その後、秋葉原に「トライアミューズメントタワー」というゲームセンターが登場しました。ここにもレトロゲームが置いてあった事から、頻繁に足を運ぶ事になりました。結果として、西小山は場所的に行きづらかった事もあり、だんだん行かなくなってしまいました。
その後、思い出す事すらなかったのですが、ふと、気になったのでグーグルで検索してみると、現在(2016年11月現在)はもう無くなっているようでした。
個人でやっていたので限界もあったのかもしれませんが、ちょっと寂しい気分になりました。しかし、ゲーム博物館の志というのは、知らず知らずのうちに、僕の中で大きなウェイトを占めている事に気付きました。
僕は、最近のゲームよりはレトロゲームの方が好きで、今でも面白いと思っています。だからこそ、いつでも遊べる状態にしておきたいという思いがあり、ハードやソフトを整えています。
さすがにオリジナルのゲーム基板は、価格的にも場所的にも厳しいので家庭用ゲーム機に頼っていますが、微妙な違いがわかるほどマニアではないので、それなりに満足しています。
まだまだやりたいゲームはありますが、ゲーム機に頼る以上、移植されていないゲームは準備出来ません。しかし、現状はレトロゲームも見直されており、だいぶ移植が進んできました。
自分が遊びたいゲームが移植される事を願いながら、最新情報に目を光らせているといった感じです。しかし、その考え方の原点は、やはりゲーム博物館だと思います。決して完成する事のない自分だけのゲーム博物館を、これからもずっと追い続けるのだと思います。