ここ最近、春の陽気を通り越して、初夏なのかと勘違いしてしまいそうになるほど暑い日が続いています。屋外でも半袖で歩いているのを見かけるので、決して大げさではないと思います。
そんな陽気に誘われて、久しぶりに散歩に行きました。せっかく天気が良いのに、家の中にいるのはもったいないという考えもありましたが、実はもう1つ理由があります。
それは、大人になってからは多くの人が戦々恐々とする、年に一度の大型イベント「健康診断」です。
僕の周りでも、一週間前くらいから飲酒を控え、出来るだけ良い数値を出そうと、涙ぐましい努力をしている人生の先輩は少なくありません。
「要精密検査」の結果はまさに絶望的な通知であり、「健康管理センター」は絶対に逃げる事の出来ない要塞と化します。その後の生活も「食事制限」という極めて厳しい環境に置かれてしまうため、お酒が好きな人ほどそれを逃れようと必死です。
こんな事を冷静に書いて、まるで人ごとのようにしている僕でも、実は昨年「メタボ予備軍」の通知をもらってしまいました。それまでは「痩せすぎ」と言われていたので、自分には関係ないと思っていましたが、見事に大人の洗礼を受けてしまいました。
軽くショックを受けて、どうしようかと思っていた時に、たまたま本屋で「大人のラジオ体操」の本と出会いました。
都合の良い事に、僕が勤めている会社では「朝会前」「午前中の休憩時間」「午後の休憩時間」にラジオ体操をする時間があります。他の人はほとんどやっていませんが、僕はかなりマジメにやり続けました。その結果、約3キロ体重を落とす事に成功しました。
しかし、そこからはなかなか痩せず、もう少し運動をした方が良いかと考えて、選択したのが散歩でした。
歩く事は全ての基本であり、負荷もかかり過ぎないだろうと考えた結果でもあります。そんな事から、会社帰りも降りるべき駅を1つずらして、その区間を歩くようにしました。
そればかりでは飽きるので、今回は少し気分を変えて、近所を歩いてみようと思ったわけです。
いつもは車で走る道も、歩いてみると全く風景が変わります。細かいところまで見る事が出来るのです。
中古車販売店が2件ある事も今回初めて気付き、ポルシェは中古でも1400万円以上する事を初めて知りました。
そして、来た道とは違う道を帰っている時に、珍しいものを見つけました。いや、正確には「久しぶりに見た」というべきでしょう。それは、「公衆電話」です。
携帯電話やスマホが全盛のこの時代では、まさに稀有な存在と言って良いのではないょうか。しかも、「テレホンカード」を使えない、硬貨専用のタイプです。
その光景は、まるで、誰にも気付かれずヒッソリとたたずんでいる「お地蔵さん」のようでした。しかし、言い方は失礼かもしれませんが、こういった原始的なものは緊急時に役に立つ事は少なくありません。便利なものほど案外もろいもので、その経験をしている人もいるのではないでしょうか。
危機というのは、いつどこで発生するかわかりません。町の平和を見守り続けるお地蔵さん、いや、公衆電話のある場所くらいは、覚えていて損はないと思います。
「備えあれば憂いなし」です。
自分が住んでいる近所を知る事は、生活の基盤を知る事にもなるので、今後も散策は続けようかと思います。
