ライティング・ゼミ未掲載記事vol.5「野性的本能を失った大人たちが世界中で熱狂するもの」 | ジョブスケの人生全力疾走

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 現在、天狼院書店において「ライティング・ゼミ」を受講しておりますが、宿題として提出し、先生から面白い・良かった等と言われたものの、天狼院の考え方や方針の関係でアップされなかった記事を紹介したいと思います。

 この記事はずばり「ポケモンGO」について書いた記事です。もう少し厳密に言うと、アメリカで大ヒットを飛ばしている、という記事をネットで見て書きました。つまり、日本で配信が開始される前です。しかし、提出する前に配信が始まってしまったので一部、修正しました。内容については概ね納得はしてもらっているようでしたが、レギュレーションに抵触するという事で掲載は見送られました。いろいろ問題はありますが、大きな可能性を感じているので、良い方向に向かってくれる事を願っています。


タイトル:野性的本能を失った大人たちが世界中で熱狂するもの

 ある程度年齢を重ねた人たちの夏休みといえば、自然を相手にした、いや、相手にしてもらった遊びが多かったのではないでしょうか。僕が子供の時にはすでに都市化が進んでいたので、普段の生活はコンクリートジャングルの中でした。それでも放課後になると、友達同士で集まって、サッカーや野球、時には鬼ごっこやかくれんぼなど、かなりアナログな遊びをしていたと思います。また学校行事で、クラス対抗大縄跳び大会なんてのもありました。

 今の若い人たちには想像出来ないかもしれませんが、僕たちが小学生の時には一クラス40人が当たり前でした。そして、クラス全員が一つの縄を飛ぼうという大会でした。そこにはもちろん戦略もあって、一度に40人は縄の中に入れませんから、最初に何人、続いて何人、最終的にどれくらいで全員が入るか、という事も重要でした。さらに順番も大事で、上手な人を先に入れて上手くない人を最後にするなどしていました。それは、とにかく全員が縄の中に入らないとカウントされないので、下手をすると結果が0回もありえるわけです。さらに縄の回し方にも注意を払い、いかに飛びやすくまわすかがポイントになりました。放課後に残って夕日のグランドの中で練習したのは、僕の中でもかなり古い記憶です。

 今は、教育に熱心な学校は先生の指導が行き届かない事を理由に、少人数クラスが推奨されていると聞いた事があります。また、少子化もその事を後押ししていると思います。現在でもクラスの対抗戦は行われているのでしょうか。運動会ですら順位をつけないと聞いた事もありますので、もしかしたらやってないかもしれませんね。

 それまでは、体を使う遊びが当たり前でしたが、小学校の時にファミコンが発売されて、一変しました。そう、トランプや花札など、アナログで昔からある遊びの道具を販売していた「任天堂」がやってくれました。それまでもテレビゲームはありましたが、高くて買えない高嶺の花でした。僕の周りにも持っている友達はおらず、近くのおもちゃ屋ですら販売していませんでした。そんなテレビゲームを一気に普及させたのが任天堂であり、ファミコンでした。販売された年のクリスマスには需要が集中し、僕が購入出来たのも2月28日の18時30分でした。嬉しくて、そこまで覚えています。

 その後は、テレビゲームに熱中し、遊びそのものが変わってしまいました。テレビゲームはテレビの前で遊ぶ事になるので、家の中が遊び場になりました。友達と遊ぶにしても家の中。対戦も出来ましたから、僕も含めて遊び込みました。さらにファミコンは加熱し、あるゲームの全国キャラバンまで開催されました。夏休みの期間中に開催されたのですが、各都道府県で優勝した人が、東京で開催される決勝に進出出来るという事で、まさにゲームの甲子園でした。

 そんなゲーム熱も冷めやらぬ中、任天堂はまたやってくれました。いつでもどこでもゲームで遊びたい、という欲求に応えてくれました。「ゲームボーイ」の発売です。テレビがなくても遊べるというのは大変魅力的でした。場所を選ばないからです。そして、さらに画期的だったのは、ケーブルでゲームボーイ同士をつないで通信が出来ることでした。これによって対戦は白熱しました。しかし、さらにここでとんでもないゲームが登場します。先ほど書いたように、ケーブル通信は対戦がメインでしたが、ここで「交換」というアイデアを持ち込んだのです。

 そのゲームの名前は「ポケットモンスター」、通称ポケモンです。もう説明が必要ないくらい有名ですが、主人公は世界中に生息するポケモンを捕獲し、育て、対戦し、さらにはポケモン同士を交換するゲームです。ゲームカセットは2種類販売しましたが、レアなポケモンはどちらか一方にしか居ない事から、そのポケモンを欲しい場合にはどうしてもトレードを行わなければならず、これによってコミュニケーションツールとしての役割も果たすようになりました。大ヒットしたポケモンは現在も新作が販売されており、時代とともにゲーム機を変えながら愛されています。テレビの前から解放してくれた携帯ゲーム機ですが、それでも利用する場所は、どちらかというと屋内が多かったように思います。友達同士で持ち寄るわけですが、わざわざ屋外で遊ぶ必要はなく、過ごしやすい屋内でプレイするわけです。

 しかし、昨今はスマートフォンのゲームの台頭によって、ゲーム専用機自体が伸び悩んでいます。ポケモンで遊んでいる人たちが減っているとは思いませんが、やはり影響はあったと思います。

 そんな折、海外からとんでもない情報が飛び込んできました。現実世界を、ポケモンたちが生息している世界に変えてしまうスマホゲームが登場したのです。スマートフォンで映した世界の中に、あのポケモンたちが居るのです。それは、これまでポケモンを愛した人たちとっては夢に見た世界ではないでしょうか。もちろん、ポケモンを捕まえるためには出かけなければなりません。どうやら、再び外で遊ぶ時がきたようです。あの日、家の中で遊び始めてから約30年の月日が流れましたが、その任天堂が再び外で遊ぶ事を提案してきました。まさに遊びの原点回帰です。そこにはこれまで経験したことのない未知なる冒険が、僕たちを待っていると思います。

野性的本能を失った大人たちが世界中で熱狂するもの