日本との経済連携協定(EPA)に基づいて来日したインドネシア人とフィリピン人の看護師候補者3人が看護師国家試験に合格したことを受け、日本看護協会の小川忍常任理事は3月26日、「これからが実際に看護師として働くために必要な教育研修のスタートであり、本格的なサポートが必要」とする談話を発表した。

 今回の合格者について小川常任理事は、医療事故のリスクや責任が生じる看護業務を担う立場になり、夜勤では少ない人員体制で多くの患者を受け持つことになるとした上で、「コミュニケーション能力はもとより、洞察力、判断力を磨くことも必要」と指摘。
 その一方で、出産や育児などで現場を離れた「潜在看護職」が65万人に上ることや、離職防止対策も不十分な現状などから、「外国人看護師の受け入れ以上に、日本人の医療福祉人材が働き続けられる職場づくりの取り組みこそが最優先課題」としている。

■漢字にルビは「本末転倒」

 今後の看護師国家試験について小川常任理事は、「日本語能力を持った外国人看護師が日本で就労することを考えるべきであり、日本語が難しいから英語で受験したり、漢字にルビを振ったりなどという提案は、本末転倒」と主張している。


【関連記事】
EPA初、外国人看護師候補者3人が国試合格
インドネシア人介護福祉士候補者受け入れ施設に実態調査
准看受験可など提言―EPA受け入れで四病協
外国人看護師候補者ら受け入れ施設、3分の1に減少
国試で読み仮名「考えていない」-EPA看護師候補者などで

DNA再鑑定から無罪まで…菅家さんの言葉(読売新聞)
地下銀行を摘発 韓国人女4人を逮捕 「ポッタリ」の女も 埼玉県警(産経新聞)
<吉野川堰>国交相が「可動堰化」中止明言(毎日新聞)
10年度予算、24日成立=政治主導法案審議入りへ(時事通信)
企業の教育訓練費、半減=実施割合は過去最低-厚労省調査(時事通信)
 山崎直子さん(39)は平成12年、国際宇宙ステーション(ISS)の管制員を目指していた夫の大地(たいち)さん(37)と結婚。2年後に長女の優希ちゃん(7)を出産し、ママさん飛行士の暮らしが始まった。

  [イラスト]化粧は?トイレは? 女性飛行士と宇宙生活とは…

 「仕事と子育てを両立させたい」。出産前、こう語っていたが、現実は厳しかった。米スペースシャトル「コロンビア」の事故で搭乗機会が遠のき、海外で長期訓練を続ける日々。子育ての多くを夫に頼るしかなかった。

 シャトルの搭乗資格を得るため、米国で約2年間の訓練に入るときだった。大地さんは勤め先を辞め、「専業主夫」になることを決意。管制員の夢をいったんあきらめ、妻を支えようと一緒に渡米した。この決断が夫婦の間に思わぬ亀裂をもたらす。

 「ボートに住みたい。夫に生きがいを見つけてもらい、希望を持って生きてほしいのです」。16年、山崎さんは宇宙航空研究開発機構(JAXA)に、とっぴな電話を入れた。

 大地さんは渡米後、就労資格を得られず、管制員への夢を再開できずにいた。目標に向かって前進する妻と、絶望に沈む夫。山崎さんは、寝室付きのハウスボートで米国流に暮らすことにあこがれていた大地さんの思いを、せめてかなえようと許可を申し出たのだ。

 電話を受けた訓練担当の山口孝夫さん(52)は「『自分のために夫が夢を失い申し訳ない』と言っていた。妻、母、飛行士と多くのものを1人で背負い、悩んでいた」と明かす。

 山口さんの脳裏をよぎったのは万一の事故だ。訓練はT38ジェット練習機を操縦する危険で重要な段階を迎えていた。家庭のことで集中力が途切れると、命を失いかねない。

 訓練の中止は「脱落」を意味する。だが、思い切って言った。

 「きつかったら訓練をやめなさい」

 「できます」

 山崎さんの集中力が乱れることは一度もなかった。

 大地さんの帰国後、母子生活が始まった。山崎さんは未明に起きて仕事を片付けた後、優希ちゃんを保育園に送って訓練に向かう。「家庭と訓練の優先度をその都度考えるのにすごく苦労した」と打ち明ける。

 山口さんは「どんなに大変でもつぶれなかったのは、宇宙に行きたいという強い意志と、情熱があったから」と話す。

 夫婦は19年に一時、離婚調停を進めていた。

 「訓練優先で家族に我慢を強いたところがあった。主人には感謝している」「妻も私に最大限協力すると約束してくれた。もう一度、信じてみようと思った」

 ほどけかけた家族の絆(きずな)は、再び固く結ばれた。

 実は2人はまだ結婚式を挙げていない。「初飛行の後で」という山崎さんの意向からだ。「帰還して一番早くできる場所は滑走路。そこに赤じゅうたんを敷いて挙式できれば最高ですけどね」と大地さんは笑う。

 互いに宇宙を目指したからこそ引かれ合い、苦しみ、すべてを乗り越えてきた10年間。“宇宙夫婦”が新たな門出を迎える。

【関連記事】
山崎さん「準備は万端!」 打ち上げ前に会見
女性宇宙飛行士・山崎直子さんが訓練を公開 4月5日の初飛行前に
日本人女性宇宙飛行士、山崎直子さんが会見「ばっちり仕事を!」
いざ!宇宙へ なでしこ飛行士・山崎さん、フロリダに到着
「宇宙で働ける未来がくるかも」子供たちにエール 野口聡一さん会見

エベレスト登頂ネット中継へ  登山家・栗城「みんなで夢を共有したい」(産経新聞)
【新・関西笑談】「経済」を語ろう。(2)俳優 國村隼さん(産経新聞)
眞子さま・佳子さまが卒業式、校門前で記念撮影(読売新聞)
九州新幹線の線路工事完了=東京-鹿児島間1本に-熊本(時事通信)
犬無許可飼育で書類送検(産経新聞)
 佐賀県基山町のほこらでさい銭を盗もうとしたとして逮捕され、窃盗未遂や窃盗などの罪に問われたが、一貫して氏名を明かさなかった静岡県出身、住所不定、無職松田宣明被告(34)の判決が23日、佐賀地裁であった。

 伊藤ゆう子裁判官は「氏名をかたくなに名乗らず、反省の弁も述べていない」と指摘。しかし、前科がなく、余罪も供述していること、被害金額が高額でないことなどを挙げ、「反省の態度を示さないことを重視して実刑に処することには躊躇する」として懲役2年8月、執行猶予5年(求刑・懲役3年)の有罪判決を言い渡した。

 判決言い渡し前、伊藤裁判官が「裁判所はあなたの名前を確認しているが、あなたは思い出せないということですね」と問いかけると、松田被告は「そういうことです」と答えた。

 松田被告は公判で、全国で車上荒らしを1000件ぐらい繰り返していたことを認め、「(さい銭盗未遂がみつかった時に)逃げればよかったと反省している」「盗みをやめるつもりはない」などと供述していた。

「供給過大」の訴え退ける=府相手の基本水量訴訟-京都地裁(時事通信)
雑記帳 松阪牛VS輸入肉 香り豊かなのは?(毎日新聞)
首相、贈与税3470万納付 「実母分」6億円上回る(産経新聞)
首相動静(3月18日)(時事通信)
【自民党「苦悩」の現場】「邦夫の乱」は収束 執行部批判…幹部からも(産経新聞)