コイズミ容疑者のプロファイリング
番組表
カットの写真は地デジの番組表の一部です。2008年11月25日の13時36分に撮りました。写すのが下手なので申し訳ありませんが、上の白地のところに19時のニュースの説明「なぜ連続襲撃を 事件の捜査は?」、19時30分からが「クローズアップ現代『元次官襲撃 衝撃と・・」、21時00分からが「ニュースウォッチ9▽何故厚生元次官を・・・ 見え始めた犯人像・・」とあるのは辛うじて判読できると思います。
写した時刻から言ってこのような予告があるのは当然ですが、当然でないのは番組表にこのようなニュース概要が掲載されていることが、この3,4日続いているということです。私は夜の零時すぎに翌日、つまりその日の番組表を一覧することが多いのですが、その時点で少なくとも19時、21時の定時ニュースには、もちろん表現は同じではありませんが、常に次官連続襲撃関係の事柄が入っていることが続いています。「犯人」の出頭前からだったような気もします。これまでもたとえばイージス艦事件のときなどこういうことはあったかもしれませんが、政治や外交や経済やで、さまざまの大事件が起こりうる昨今なのに、常にこの襲撃時間をトップニュースにすると、事前から決め込んでいるかのようなのには理解しがたいものがあります。
コイズミ容疑者は出頭の際に、数本の刃物とダンボール箱、2足のスニーカーなどを持参したと伝えられます。刃物についた血は被害者のそれとDNA検査で一致し、スニーカーも足跡と合致したそうです。しかしこれだけではコイズミ容疑者が犯人だと断定することにはならないでしょう。実際の犯行に使われたものを容疑者が持参したということが論理的に否定できないからです。犯行現場に指紋は残っていないと言われますから、犯行現場と容疑者をつなぐものは、これまでのところまだないというべきではないのでしょうか。もっともその後も捜査は進んでいますし、容疑者によって犯人しか知りえない事実の暴露があったという発表もあるかもしれませんが、容疑者の犯行であると断言できるような証拠がない段階で、早々と容疑者の経歴や性格を調べて報道し始めたテレビや新聞のお先走りぶりには、いささか危険なものを感じます。
性格と言えば、一頃はやった言葉に「プロファイリング」というのがあります。これは犯行の特徴から犯人の人間像を推測しようとするものでしょうが、これまでの報道によると容疑者には、頭はよい、挫折している、キレやすくて恐れられていた、などの特性があるようです。キレやすい人間がああも手際よく、指紋もつけないで二人を殺し、確実に逃走するというようなことができるものでしょうか? 被害者の住所は国会図書館で調べたと言われますが、そのように徹底した準備を行うのも、キレやすいという性格に合致するものでしょうか? 犯罪心理学者が二人殺したので三人目には犯行意欲が減退したのではなどと言っていますが、それより前に伝えられる特性と犯行の詳細から、これはコイズミ容疑者に可能な犯行かということを考えてほしいものです。
この事件について論じているブログは多いのですが、とくに裨益されたものが二つあります。一つは弁護士の紀藤正樹氏のブログ で、それによると「犯人がすぐ出頭してしまうと、捜査はそれまでの波状的捜査から、逮捕から23日で起訴する義務が生ずる捜査となるため、事実上、被疑者有罪のための捜査となり、事件の背景や共犯関係、真相への捜査はおざなりになる。」ということです。なるほどと思わされました。仮に警察にその気がなくても、背後関係に手が回りにくい事情は理解できます。もうひとつは「低音のエクスタシー 」というブログで、長崎市長狙撃犯の「市道で車のバンパーが破損した件での市の対応が不満」、石井民主党議員刺殺犯の「家賃の工面を断られた」、今回の容疑者の「保健所にペットが殺され腹が立った」と、同じ系列の動機だというものです。
大手マスコミには、こういう「暗合」には目を瞑る人が多いのでしょうか?
☆裁判員 想像力は 封じ込め
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