自民党総裁選-3-志か売名か
首相官邸
石原氏は慎太郎の息子で裕次郎の甥ということをウリにして政界に出たはずで、総裁戦に出るような志があったとは意外でした。小泉氏に引き立てられた時も、もっぱら小泉氏の意向を忠実に実行したという印象しかないのですが、いつの間に総裁を狙う位置についていたのでしょうか? しかも「上げ潮派」として同類とされる小池氏も立候補するというのに。そこで、これは私の憶測ですが、父慎太郎氏が東京私物化計画の一環として勧めたのではないか。都知事の後を伸晃氏に継がせ、元の選挙区は宏高氏に継がせ、石原家を不滅にする目論見があると伝えられています。そのためのハク付けとして総裁戦に立候補させておくというのが、慎太郎氏の進める戦略だと解すれば、まず勝ち味ない戦いに名乗りを上げたのもわかるというものです。
◎上皇の 祟りは未然に 封ずべし
ひょっとすれば支持するかもしれないというもう一人は石破氏です。二世ではありますが、仮にでも支持したいのはもういないし、先代の「格」から言って許容範囲ということにしましょう。石破氏を見直したのは防衛相のときのイージス護衛艦「あたご」と漁船の衝突事件で、窮地に陥りながらも辞任せず、一方内閣改造のときには留任を懇望されながら辞任したことです。並の大臣なら辞めたと思いますが、あそこで踏みとどまったのを評価したくなるのは、最近の総理大臣を見てもわかるでしょう。軍事オタクと言われるようにプラモデルなどにも熱心ですが、それだけでなく軍事政策通で、一方では徴兵制に原則賛成だが実施は反対。理由はハイテク兵器を一般人には扱えないからというのは合理的です。他にも教育基本法に愛国心を明文化するのに反対し、第二次世界大戦が日本の侵略戦争であることを認めるなど、国防族としてのイメージとは距離のある意見を明らかにしています。保守派の人間ではあるが、考えが合理的で筋が通っている人には好感を持ってしまうのが私の弱点ですが、究極の判断を迫られた場合、石破氏は考慮する価値ありと思います。
◎便乗で ないオタクなら 見所あり
山本一太氏の顔は何となく見慣れています。CMでよくお目にかかるが、名前は知らないというタレントとほぼ同格です。こちらは名前を覚えられている点が格上のあかしでしょうか。最近まではてっきり秘書か新聞記者出身で二世ではないと思っていたので、調べてみてびっくりしました。何事をするにも汲々しているという感じのせいでしょう。小泉、安倍、福田と、三代の首相の応援団長、それも押しかけ応援団だったそうですが、今回自立したのは自分の応援にふさわしい候補はいないと見極めをつけたからでしょうか? それとも巷間噂されるように売名なのでしょうか? 推薦人の人数が足りないので、もう一人のサプライズ候補である棚橋氏との連合も噂されています。うまく(?)いけば四代続けての応援団長になれるかも。
◎今回は 自分を押し出す 勝手連
棚橋氏という議員候補がいたことは知っていましたが、それが今では4回当選して、若手議員のリーダー格になっているのだとは驚きでした。名を知っていたのは通産省を辞める直前に課長補佐の肩書きを得たが、これは当時通産次官で実力者と言われた父親が、衆院選に立候補する息子のハク付けのために影響力を発揮した人事であったという話を聞いていたからです。これは噂であり、今さら本当だったかどうかといってもあまり意味はありません。しかしその時期の昇進は事実であり(通産省はその時期に昇進人事をよく行うのか知りたいところですが)、選挙に出る前の昇進であれば、当然そのポストは名ばかりで働く期間もないわけで、ハク付けと言われてもちょっと抗弁はできない。普通の感覚ならそこまで考えて昇進は辞退するものでしょうが、それをしなかったというのは閉鎖社会の論理に従っていたのか、あるいはよほど鈍感だったと思われます。いずれにしても総裁選の候補者としては首をかしげるしかありません。
◎餞(はなむけ)の 票は望めぬ 総裁選
ここまで、各候補の政策には与謝野氏を除いてほとんど書いていません。与謝野氏の項にしても本人の政策ではなくこっちの希望みたいなものです。まだまとまったものが公表されていないせいもありますが、同じ政党内での総裁選である以上、結局は印象で決めるしかないという気持もあるからです。とくに外野からはテレビ上の外観と、報道と噂から自分なりに作るイメージしか材料がありません。これを書いているうちにあの杉村太蔵議員が与謝野候補の押しかけ推薦人になるとか、武部元幹事長が与謝野氏は小泉改革を継承していると発言するとか、小泉チルドレンが秋波を送っているようです。これは本当に親近感を持っているのか、麻生氏よりいいというのか、あるいは足を引っ張っているのかはわかりません。とりあえずは害の少ない総裁が選ばれて、その政策を国会論戦で十分に説明した上で、解散総選挙となるのを願っています。
☆桟敷席 座布団投げる 準備は了
人気blogランキングへ
↑↑<クリックお願いします>↑↑