報道遮断
black
out
暑い時の形容に「気息奄々」というのがありますが、この「奄々」という字を使うことは、今回変換してみて初めて気がつきました。息がふさがることだそうで、まるで呼吸不全の私のためにあつらえたような四字熟語です。鼻につけて酸素を吸うカニューレのあたりが熱を持って、暑さも加わって頭が働かず、更新を怠っていたのですが、この数日の状況に黙っていられなくなりました。
家にいることの多い私にとってテレビは大事な情報源です。字幕番組が多くなってその傾向はますます強まっていたのですが、ここ数日は毎週の番組はもちろん、定時のニュースまで内容が変わっていることが多いのです。その元凶は高校野球と北京オリンピック。テレビに比べていくらかでも冷静であるべき新聞でさえ、高校野球とオリンピックのために大幅に紙面を献上しています。
この二つについての情報を求める人はたしかに多いでしょう。それは認めます。しかしそのせいで多くのニュースが扱いを小さくされ、もっと悪いことには報道さえされないということにはもっと目を向けなければなりません。こういうことを新聞社やテレビ局に投稿してもまず取り上げられることはないので、今はいくつかのブログが頼りみたいなものですが、その中にもオリンピックというと無条件降伏のようなものがないでもないのには呆れます。
毒入りギョーザについて、中国でも中毒例があったという情報を政府が隠していたことについては週刊誌が取り上げていて、新聞もさすがに無視はしていませんが、いかんせん野球とオリンピックの報道の洪水の中では、ニュースはあってもそのフォローはなかなか見つかりません。麻生自民党幹事長のナチス発言や、太田農水相の「日本では消費者がやかましい」発言についても、新内閣発足早々に問題発言が出たということはわかるにしても、それに対する反応や発言の意味については、なかなか情報を探せません。
一口に言って、お上とそれに組する者にとっては、スポーツは絶好の目くらましのようです。相当良識的な人でも、オリンピックには好意的なことを言ったり書いたりしているので、この人の普段の言論もこのように盲点があるものなのかなと思わされます。高校野球自体が野球部員の非行に対して鈍感を装う傾向が強まり、オリンピックは80年代から世界の平和どころかむしろトラブルを誘うものになっているのに、少なくとも日本ではそういうことは頭にも浮かばないようです。まともな感覚を喚起するのがマスコミの役割だというのは、多分もう古いのでしょう。
☆民の目 塞ぐに目隠しいらぬ 五輪と 野球があればよい
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