米大統領選挙と障害者
ADAにサインするG.ブッシュ大統領
(1990)
(ADA=Americans with disabilities Act: 障害をもつアメリカ人のための法律)
米大統領選挙のオバマ候補のサイトでは字幕入りの動画が見られます。
http://www.barackobama.com/closedcaptioning/
一方ヒラリー・クリントン候補の方では字幕はないようで、このためにオバマを支持するという聴覚障害者もいるようだという情報があり、確認のために検索してみましたら、STONE DEAF PILOTSという聴覚障害者と技術を扱う米のブログに、大統領選挙の各候補の障害者及び情報保障の政策に関する態度を総括した記事がありました。「候補者とアクセシビリティを評定する」という2月10日のものです。以下その概略を紹介します。
http://www.stonedeafpilots.com/?p=88
まず民主党のオバマ候補については「A+」に評定されています。そのウェブサイトでは主要政策の中に障害者をあげ、「障害をもつアメリカ人をエンパワーするオバマの政策」という長文のpdf文書を掲載しています。 http://www.barackobama.com/pdf/DisabilityPlanFactSheet.pdf
またウェブサイト中のすべてのビデオがクローズド・キャプション付で提供されていることも記しています。障害をもつアメリカ人協会(American Association for People with Disabilities:AAPDと略)が各候補に障害者政策に関する質問紙を送った結果のうち、オバマ候補の回答がリンクされています。
同じく民主党のクリントン候補の評点は「C」で、そのウェブサイトでは障害者はキャンペーンの主要項目としてはあげられず、きわめて探しにくいページにおいてADAに関連する彼女の政策の大略が述べられているとされています。ビデオページはリストによるとCCというしるしがついたものはクローズド・キャプションとなっているのですが、その数は多くないとしています。 http://hillaryclinton.com/video/
実際に見てみると約110のうちCCのついたのは3割くらいで、その字幕も別画面に出る、どちらかというと日本で言うキャプションに近いものです。オバマ候補のものは画面の下に出て字数も多く、読みきれないこともあるのですが、こちらの方はそういうことはありません。AAPDの質問紙への回答がリンクされています。
共和党のマケイン候補の評点は「D」。氏は1990年にADAを推進した一人であり、また聴覚障害者のための大学であるギャローデット大の理事であった時期もあるとあります。しかし1995-96年の聴覚障害者に対してより多くのアクセシビリティをもたらすテレコミュニケーション法に反対投票をしており、彼のウェブサイトには障害者の項目はなく、ADAに関連する政策のようなものも見られず、またビデオにはクローズド・キャプションはありません。AAPDの質問紙に対してマケイン候補は回答していないとのことです。
共和党の他の候補であるハッカビー氏およびポール氏の評点は共に「F」で、ウェブサイトで障害者政策に触れていないこと、ビデオにクローズド・キャプションがないこと、AAPDの質問紙に回答していないこと、いずれも同じです。
以上が記事の大まかな紹介ですが、日本でもいずれは選挙の際に障害者団体が各党、各候補者についてこのように総括し、評定もするようになり、「差別化」を図れるといいのですが、そのためにはホームページの選挙での利用が認められ、すべての政見放送に字幕と手話がつくことが前提でしょう。もっとも、そうなっても障害者について触れる党・候補者の数が少なく、データがなかなか得られないことは、アメリカでさえ上記の通りですから、十分にありえることかもしれませんね。
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