おバカの時代--福田内閣とバラエティ | 回廊を行く――重複障害者の生活と意見

おバカの時代--福田内閣とバラエティ

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鳩山法相の発言にはびっくりしました。記者会見前の閣僚懇談会で株安対策が話題になったことを紹介し、続けて、親譲りのブリヂストン社株が昨年秋から値を下げていることを踏まえ、「『資産公開を基に試算すると40億円損した』とか、そんなことばかり言われている。私が40億損したら、兄も40億損している。『兄弟同時損害』ということでしょうね」(読売新聞1/22 )と、苦笑したというのです。これが記者会見という公式の場で口にしてよいことでしょうか。兄である民主党幹事長の由紀夫氏も同じ超高額所得者の仲間であることを強調し、これは自民党の自分には今さらイメージダウンにはなるまいと計算の上だったかとも思われます。由紀夫氏が「余計なことを話す人だ」と記者団に不快感をあらわにしたのも、その辺を考えたものかもしれません。

しかし邦夫氏には他にも、「私の友人の友人がアルカイダ。(2002年10月の)バリ島の中心部の爆破事件に絡んでいたが、中心部は爆破するから近づかないようにというアドバイスを受けていた」とか、あるいは死刑執行について「自動的にそうした(執行ができるような)方法で進んでいけば、次は誰かという議論にはならない」などと発言して乱数表の使用を示唆するとか、あまりにも無思慮にして且つ不必要な発言があります。してみるとこれは邦夫氏の資質の問題という、単純なことであるかもしれません。

無思慮な発言といえば、福田首相の「公約を忘れた」、「正直申しまして、公約でどういうふうに言ってたのかなってことは、頭にさっと思い浮かばなかった」というのもあり、舛添厚生労働相の「社保庁は信用ならん。市町村はもっと信用ならん」、「小人のざれ言に付き合ってるヒマはない」というのもありますが、これらはどちらかというと苦し紛れのものであり、その点でも鳩山氏の発言の無思慮さと無意味さは際立っています。先日の額賀財政相の
(〔米大手銀行の決算〕により株価が)若干下がる恐れがある」などは地位を考えるとそれ以上かもしれませんが。

邦夫氏は東大法学部を優秀な成績で卒業し、すぐさま田中角栄元首相の事務所に入って私設秘書になったのですが、それを聞い た時は明治以来何代も続いた知的・政治的エリートの家系の出身者が、あのようなたたき上げの政治家の配下になるとは、権力に近づくためならプライドにはこ だわらないのだなと思った記憶があります。そう言えばこの秘書であった期間に、「毎月ペンタゴンがやってきて、その、食事をご馳走してくれて、大変美味し い食事を毎月ご馳走になっとった。」と発言して、CIAに飼われていたとでもいうのかと、自民党内の顰蹙をかったという話もあります。

しかしこうした、失言暴言というよりは言わばおバカな発言が福田内閣の閣僚に特に多いのは時代の風潮でしょうか。それは昨年からテレビのバラエティ番組に、「おバカ」で売るタレントが輩出しているという現象があり、「日経トレンディネット」 というのに特集されているほどなのに、符節があっているような気がするからです。クイズ番組で「日本語の敬語に丁寧語と尊敬語ともう一つあるが何か」という質問に「国語」と答えるような女性タレントに、「バカカワイイ」と人気が出るような類ですが、内閣のメンバーに「バカカワイイ」のがいるというのはいささか困ります。国家の存立を最優先とする考えの方には、亡国の危機を感じる向きもあるのではないでしょうか(そういう言論にはまだ接しませんが)。

ここで考えられるのは、ヨーロッパで見られる道化の系譜です。フール、クラウン などと呼ばれるものからピエロにつながるのですが、国王の権威を高める太鼓持ち的な役のほか、他の者には言えない苦言を口にできる存在であることもあり、日本でいう御伽衆のようにブレーンとなった場合もあります。バラエティのおバカタレントは視聴者の優越感をくすぐるという点で、道化の初期段階とも言えますが、一方で「賢い」キャラが進出する傾向があるとも前記の特集に書いてあります。それに引き換えおバカな発言を繰り返す政治家に展望はあるのでしょうか? 国家に至高の価値を認めるわけではない我々にしても、こういう閣僚からなる内閣をそのままにしている政治、そしてそれに異議を申し立てないマスコミ、さらにはおとなしい国民に危機感を感じざるを得ません。

☆四代目 やっぱり国を 滅ぼすか


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