医療と介護のセーフティネット | 回廊を行く――重複障害者の生活と意見

医療と介護のセーフティネット

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もう遅いのですが、NHK教育で「日本のセーフティネット」というのを月~水の連続でやっています。20:00から30分で、再放送が翌日の13:20~ですが、いずれ再放送もあるでしょう。


慶応大学教授の金子勝氏のルポルタージュですが、次の4回からなっています。


1)病院にいられない -急増する医療難民
2)病院がつぶれる -地域医療は守れるか
3)病院にかかれない -危機に立つ国民皆保険
4)医療制度・崩壊をどう止めるか -金子勝の提言


(1)(2)を見たわけですが、どちらも小泉首相が「私の改革への決意は全く揺るぎません」と明言するところを映し、2002年に小泉内閣が行なった医療制度改革による診療報酬引き下げが、事態の根底にあることを明らかにしています。この辺史観のある番組だとも言えるでしょう。


専門家はどうおっしゃるかわかりませんが、素人として、また病院のヘヴィー・ユーザとして、医療費節減と医師の不足が問題の根底だということがこれを見て腑に落ちました。(2)にあった、総合病院が二つしかない地方都市で、そのうちの一つが廃業閉鎖となったというのは、想像を絶する事態でした。その病院の閉院とともにそこから僻地の医院跡に医師を派遣することも中止となり、地域そのものが成り立たないようになりつつあります。大都市にいてさえも産婦人科や小児科の不足が叫ばれていますが、それすら生やさしいと思えるほどの事態です。


個人的なことを言わせていただくと、私のように始終酸素を吸っている、在宅酸素の患者はほとんどの老人施設が受け入れてくれないというのはショックでした。診療報酬の引き下げから同じ病院に長居ができないということになり、あるお年寄りが約一年間に10回転院せざるを得なかったという件に関して、その方が酸素が必要になったのが一因ということで出てきたのですが、酸素関係の機器は医事関係者(及び本人と家族)しか操作できず、夜中に外れたり他の認知症の入所者にいじられたりの事態を考え、夜間に看護師等が不在のところには入所できないそうです。これは先日の救急⇒入院の過程で酸素ボンベのダイアルがいじられていた経験を持つ私にはひとごとではありませんが、それにしても今後家族とともに老いていくと、いるところはなくなるのだなという現実を突きつけられた思いでした。


医療と病院の実情については今さらという方も多いでしょうが、私のように聞いてはいたがこれほどとは、という方も少なくないでしょう。途中からでも是非ご覧になってください。今後の再放送の情報もキャッチしたらお知らせしたいと思います。


☆とりあえず 医療制度は ぶっこわし



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